▽6日にヤンマースタジアム長居で行われた明治安田生命J1リーグ第29節のセレッソ大阪(勝ち点41/7位)vsガンバ大阪(同33/13位)は、アウェイのG大阪が1-0で勝利した。

▽2試合連続ドロー中でACL争いから後退気味のC大阪は、右肩脱臼の杉本、コンディション不良の柿谷が欠場。苦しい台所事情の1トップに山村を置き、2シャドーに水沼と清武を抜擢した。

▽一方、4連勝で降格圏からの脱出に成功したG大阪は、ここ3戦4得点のファン・ウィジョが累積で欠場。その代役としてアデミウソンを5試合ぶりに先発させ、渡邉の2トップを形成した。

▽試合は、立ち上がりからダービーらしく激しい攻防戦となる。ボールの主導権争いでやや優位に立つC大阪は開始3分、CKの流れからソウザが右足のミドルシュート。これがゴール右に決まるが、ゴール前の木本がプレーに関与したとしてオフサイドの判定が下される。

▽攻勢を続けるC大阪は、13分に松田が高木と無念の負傷交代。嫌な雰囲気が漂う。だが、続く15分、左サイドから清武がクロスでチャンスメーク。これにファーサイドで反応した高木がフリーの状態から右足ダイレクトで合わせるが、わずかにゴール左に外れてしまう。

▽やや相手の勢いに押し込まれ気味のG大阪だが、緻密なパスワークでゴールに迫る中、23分にロングカウンター。アデミウソンのパスを敵陣中央で受けた倉田がそのまま爆進するが、GKキム・ジンヒョンの好守に遭う。だが、徐々に反撃の色を強め、巻き返し始める。

▽その中で、39分に許したソウザの右足ミドルシュートがクロスバーを叩く運をも味方につけたG大阪が均衡を破る。45分、ハーフウェイライン付近の倉田が相手背後に浮き球パス。これに反応したアデミウソンが相手GKの頭上を越す右足ループシュートを決め、G大阪が先制する。

▽早いうちに試合を振り出しに戻したいC大阪は、1点ビハインドで迎えた後半も立ち上がりから攻勢に出る。55分、右サイドの高木が右足でクロスを送り、ファーサイドで浮いた丸橋が左足ダイレクト。あわや同点かに思われたが、シュートを枠に飛ばせず、同点機を逸する。

▽どこかで突き放したいG大阪は、リスク覚悟で押し込む形を作ってくる相手を尻目に、ボールを奪い返せば遠藤を中心にしっかりとポゼッション。守備に回っても際で対面の相手に過度な自由を許すことなく、バイタルエリア付近でチャンスらしいチャンスを作らせない。

▽攻め続けるC大阪は71分、2枚目の交代カードで水沼を下げて澤上を投入。前線の枚数を増やしてより前がかる。84分には前線でボールをキープした澤上のパスをボックス右で受けた高木が左足シュートでゴール左下を狙うが、ここもGK東口に難なくセーブされる。

▽結局、逃げ切り策として米倉、一美、高といったハードワーカーを起用したG大阪C大阪との大阪秋の陣をも制して破竹の5連勝。残留に向けて、また一歩前進した。敗れたC大阪は3試合ぶりの黒星となり、これで3試合勝ちなし。ACL出場権へ足踏みが続いている。

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