明治安田生命J1リーグ第29節のサガン鳥栖vs湘南ベルマーレが6日にベストアメニティスタジアムで行われ、1-0で湘南が勝利した。

▽ここまで7勝9分け12敗で16位に沈む鳥栖(勝ち点30)と、8勝8分け11敗で14位に位置する湘南(勝ち点32/1試合未消化)が激突した。前節の北海道コンサドーレ札幌戦に1-2で敗れて2試合未勝利中の鳥栖は、その一戦から先発メンバーを4人変更。累積警告で出場停止の高橋祐治のほか、高橋義希、安在、フェルナンド・トーレスに代えてキム・ミンヒョクと原川、福田、趙東建を起用した。

▽一方、9月26日に行われた第18節延期分の川崎フロンターレ戦をゴールレスドローで終え、前節のジュビロ磐田戦が台風24号の接近により延期となった湘南。鳥栖戦に向けては、川崎F戦から先発メンバーを3人変更した。秋野と小川、イ・ジョンヒョプに代えて石川、松田、山崎を起用した。

▽勝ち点『2』差の残留争い直接対決。試合は開始直後、ホームの鳥栖がいきなりゴールに迫る。1分、敵陣中央でのパス回しからボールが右サイドに流れると、走り込んだ藤田がダイレクトで速いクロスを供給。走り込んだ金崎が左足を合わせるも、ボールはわずかにゴール右へと外れた。

▽その後もペースを握るのは鳥栖。18分、左サイドハーフウェイラインを越えたあたりでボールを受けた吉田がボックス手前に縦パス。これを収めた金崎が巧みなタッチで相手DFを置き去りにしてボックス左に侵攻する。そのまま左足を振り抜いたが、左サイドネットに外れてしまう。

▽ボックス内に侵攻するも、なかなかゴールが奪えない鳥栖。27分、ボックス手前中央やや左の良い位置でFKを獲得する。これをキッカーの原川が右足で直接狙うと、GK秋元は反応が遅れる。しかし、シュートはわずかにゴール左外に外れてしまう。

▽前半終盤にかけても鳥栖が金崎を起点に湘南ゴールを目指す。一方の湘南は、鳥栖の攻撃をなんとか耐え凌ぎ、終盤には攻勢に転じたが、決定的なチャンスを作ることができず、ゴールレスで試合を折り返した。

▽後半に入ると、ここまで劣勢を強いられていた湘南が反撃に出る。48分、ボックス右手前でFKを獲得。キッカーの梅崎がクロスを供給し、フリーとなっていた菊地がヘディングで合わせる。しかし、ここはGK権田のファインセーブに阻まれてしまう。

▽絶好のチャンスをモノにできなかった湘南だが62分、待望の先制点を奪う。ボックス右手前でボールを持った岡本が山根とのワンツーでボックス右に侵攻して左足でシュート。これが原川に当たってコースが変わると、そのままゴール右へと吸い込まれた。

▽前半押し込みながらも先制点を許した鳥栖は、直後に豊田と高橋義希を投入して攻勢を強める。しかし、敵陣への侵攻回数は増加したものの、最後のところで決めきれず。77分には右CKからキム・ミンヒョクがヘディングシュートを放つが、GK秋元の正面へ。

▽このままでは残留に向けて苦しい立場に追い込まれてしまう鳥栖は、終盤パワープレーに出る。しかし、最後まで湘南の懸命なディフェンスに跳ね返されてしまい、1-0で試合終了。岡本のゴールを死守した湘南は、4試合ぶりの白星で貴重な勝ち点3を獲得した。暫定ながら13位に浮上している。一方、鳥栖は3戦未勝利と残留に向けて痛い黒星を喫した。

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