中国メディア・東方網は5日、日本の弁当を食べてそのまずさに後悔したとする中国人観光客の話を紹介する記事を掲載した。

 記事は「先日、ある中国人観光客が日本の列車内で1000円の弁当を食べた。パッケージの美しさによる好奇心から買って食べたのだが、直ちに吐きそうになったという。それはなぜか」とした。

 そして、中国人観光客が1000円を払って食べたのが「地方の特色を生かした牛肉弁当」だったとしたうえで、「日本の食べ物の多くは冷めているものであり、特にコンビニや一部の飲食店では冷めた食べ物が供される。この牛肉弁当も温められておらずに冷めていたほか、牛肉に完全に火が通っていなかったようで、血なまぐさい味がしたとのことである」と伝えている。

 「弁当が冷めている」というのは日本では決して珍しいことでもなく、駅弁であれば特に違和感なく食べられる。しかし、中国の人にとって「冷めた飯」は食べ慣れず、おいしく感じることも少ないようである。牛肉の火がちゃんと通っていなかったというのは、常識的にはちょっと考えにくい。もしかしたらローストビーフ弁当を食べて「この肉は火が通っていない」と感じた可能性も否めない。

 記事は、この中国人観光客が「お金を払って気持ち悪い思いを買ってしまった」と思うとともに、日本のグルメは実はみんなそのようなものではないのかと疑うようになったと紹介。一方で、なおも多くの中国人観光客が日本のグルメに対して高い評価を持っているとした。

 この観光客の話だけでは、不幸にも日本人が食べてもまずいと思う弁当と遭遇してしまったのか、食習慣の違いから「気持ち悪い」と思ってしまっただけなのかはっきりしない。しかし、中国のネット上で日本の駅弁や食べ物が日々もてはやされ、一部神話化している昨今、日本にも「そうでないもの」があるということを理解してもらうという点では、この話も意義があるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

素晴らしいと絶賛される日本の弁当、食べてみたら吐きそうになった・・・なぜ?=中国メディア