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鳴門署は7日、難病を患い体が不自由な次男の首をロープで絞めて殺害したとして、殺人の疑いで会社員の女(73)を逮捕した。

難病の子供、介護疲れ、そして子供の将来への不安…あまりに悲しい事件に、ネット上では様々な声があがっている。

■「介護疲れ」が起こした悲しい事件

事件が起こったのは徳島県鳴門市。逮捕容疑は7日午前0時過ぎで、女は自宅1階の居室のベッドで寝ていた次男の首をロープで絞め、殺害したという。

報道によると、殺害された次男は10年ほど前からパーキンソン病を患っており、近年は病気が進行し、自力で起き上がるのも困難になっていたようだ。

殺害後、一緒に暮らしていた夫が、女が寝室からいなくなっているのに心配し、敷地内の納屋にいるところを発見。様子がおかしいので尋ねると「今、次男を殺した」と話し、ベッドの上で仰向けになっている次男の姿を確認した。

警察の取り調べに対し、女は「介護に疲れた」「病気が進行する次男の将来が心配だった」などと容疑を認めているという。

■悲しみの声が相次ぐ

この報道に対し、ネット上では胸を痛める人が続出することに。

・息子さんは10年程前から難病を患い、最近は体の自由がきかないとの事だったので、ほぼ寝たきりだったのでしょうか…ALSなどの神経難病は体が動かなくても意識はクリアなので、母親に介護されている息子さん本人も相当辛かったと思います。悲しい事件です

・何とも言い難い。介護を続けたところで、この次男の将来が明るいものだったかというと誰が考えてもそうは言えない。その難病とやらの治療法が確立されない限り、こういう事件は起こりうる

・なんとか助けられる方法はなかったのかな。国から補助が出ても、苦しかったのかな。悲しいニュースです

・自分体力と今後の事を悲観したのでしょうか。自分がいなくなったら後の世話、誰にも頼めませんよね。ここまでお世話されてきた事にお疲れ様でしたと言ってあげたい

■2割弱が介護経験アリ

しらべぇ編集部では以前、全国20代〜60代の男女1,365名に対して介護経験の有無を調査。その結果、「親族の介護経験がある」と回答した人は、男女ともに約2割という結果に。

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そして今後、ますますこの数値は上がっていくとも考えられる。このような悲しい出来事が、ひとつでも減ることも願いたいものだが、現実的にはなかなか難しいのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)

73歳母が難病の次男を殺害し逮捕 「介護疲れ」の実態に沈痛な声