サイドでは原口や乾、トップ下には香川がロシアW杯出場組としているが…

 森保一監督率いる日本代表は、8日から新潟市内に集合し、12日のキリンチャレンジカップパナマ戦(デンカビッグスワンスタジアム/19時35分)、16日の同ウルグアイ戦(埼玉スタジアム2002/19時35分)に向けて調整を進めている。合宿3日目の10日は初めての冒頭15分のみの公開となったが、9月のコスタリカ戦に続いての招集となったMF南野拓実ザルツブルク)は、「距離感」をテーマにしているという。

 南野は9月のコスタリカ戦(3-0)で2015年11月のロシアワールドカップアジア2次予選カンボジア戦(2-0)以来約3年ぶりに代表復帰。自身A代表3試合目となる森保ジャパン初陣で代表初得点をマークした。所属クラブのザルツブルクに戻った後も、同23日のリーグ第8節ラピードウィーン戦(2-1)、26日のオーストリアカップ2回戦シュヴァーツ戦(6-0)と連続ゴールを奪っている。

 前回は2トップの一角に入りつつ、FW小林悠(川崎フロンターレ)と縦関係を築いて実質的にトップ下のような動きを見せる場面もあり、試合終盤にはサイドでもプレーした。ロシアワールドカップ出場組にはサイドであればMF原口元気ハノーファー)や乾貴士(ベティス)、トップ下ではMF香川真司ドルトムント)がいる。ザルツブルクでもFW、サイドハーフウイング、トップ下と攻撃的なポジションを全て経験しているが、コスタリカ戦後に「真ん中でやっていた時のほうが良かった」と手ごたえを語ったように、中央でのプレーが感覚的によりフィットするようだ。


「自分が真ん中にいる時はワンツーとか裏に抜ければボールを出してくれる」

「どこでプレーするか今は分からないですけど、自分は攻撃的なポジションに入ると思います。今日の練習でも自分が意識していたのは、一緒に組む選手との距離感とか、どういうプレーが得意かいう話もした。お互いの良さを引き出して、自分の良さを知ってもらって、それを試合で出していくこと。自分が真ん中にいる時はワンツーとか裏に抜ければボールを出してくれるし、そういうところはやりやすい」

 チームを機能させることはもちろん、自身も「目に見える結果を残したい」と意気込む。

「ゴールとアシストは一番自分のなかで考えていること。ビルドアップのところでの味方との関わりとか、守備でタイミングを合せて良いプレスをかけるとか、絶対に必要になってきますけど、ゴールとアシストにはこだわっていきたい」

 来年1月に控えるアジアカップへの生き残りを懸けて、10月シリーズでもアピールできるだろうか。


Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

日本代表MF南野【写真:Football ZONE web】