2018年10月9日午前中、JR東日本新宿駅で盗撮を疑われた男性が線路に飛び降りて逃げたため、山手線中央線埼京線湘南新宿ラインが一時運転を見合わせる事件がありました。

『Twitter』では、あるユーザーが逃走する様子を動画でアップしていたほか、「大迷惑」「ブチ切れ案件」といった悲鳴が上がっていました。

男性は駅近くで身柄を確保されて盗撮の容疑を認めており、JR東日本側は損害賠償の請求を検討していると報じられています。

痴漢の容疑がかけられると「人生が詰む」ことは明らかですが、電車の見合わせがネットで流れた当初は「痴漢はもちろん駄目だけど、無実の罪をかけられるなら逃げても仕方ない」といった声が一定数上がっていました。警察による自白の強要や、司法の場での推定無罪の原則から外れているケースがあることを不安に感じている人が多いことを示しているといえるでしょう。

一方で、「そもそも満員電車が悪い」という意見もかなりの数が見られました。とりわけ朝の場合、混雑率が200%に達する路線もあり、そのことが痴漢が跳梁跋扈する一因になっていると考えている人が多く、中には「女性専用車両を用意してもどうしようもない」「男性と女性を専用車両で分けるべき」といった声もありました。

痴漢が悪だということに異論を挟む余地はありませんが、警察や司法への不信と、都心のラッシュのストレスがあることも今回の事件で詳らかになったのではないでしょうか。可能ならばオフピーク通勤をするなどの対策や自衛を図ることが求められます。

※画像は『足成』より
http://www.ashinari.com/2009/11/30-031459.php [リンク]

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