『Papers, Please』を生んだLucas Pope氏が、新作アドベンチャーゲームReturn of the Obra Dinnの発売を10月18日(現地時間)に決定したこと発表した。Steamページも更新され、こちらは日本時間に合わせて10月19日発売となっている。価格は19.99ドル、日本語字幕にも対応する。

 『Return of the Obra Dinn』は消息を絶った後、幽霊船となって再び姿を現した「Obra Dinn号」を調査する東インド会社の保険調査員が主人公の一人称視点アドベンチャーゲームだ。

 主人公は死体を通じて過去の出来事を体験できる不思議な懐中時計を持っており、時計の能力を使って保険調査員として乗組員たちの最期の様子を記録しなければならない。過去の出来事を体験することで現在の状況も変化し、開かなかったドアが開いたり、通行に邪魔だった網が取り除かれたりする。過去の出来事を記録し、現在の状況を変えることでゲームは進行する。

 大きな特徴は「1-bitレンダリング」と紹介されるグラフィックだ。古いパソコンのグラフィックを模したレンダリングは、作者であるPope氏が初めてプログラミングを行ったマッキントッシュプラスの経験が反映されている。

 以前公開されたGDC Demo Buildではマッキントッシュ風のグラフィックの他にも、IBM5151風の緑色のグラフィック、Commodore 1084風の青いグラフィックなどいくつかのオールドPCのグラフィックをイメージしたレンダリングが用意されていた。

『Papers, Please』のLucas Pope氏の新作『Return of the Obra Dinn』の発売が今秋に決定。特徴的な1bitレンダリング、過去を見ることができる懐中時計を使って謎を解くアドベンチャー

 『Papers, Please』で一躍有名となったPope氏が、作風を大きく変えた『Return of the Obra Dinn』の開発を発表してから4年以上の月日が流れた。待ちに待った本作も後少しで遊べるようになる。

文/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。