マンUで解任危機のモウリーニョ監督、愛弟子イブラヒモビッチは手腕絶賛

 開幕からの低調なパフォーマンスにより解任危機にさらされているマンチェスター・ユナイテッドジョゼ・モウリーニョ監督だが、かつての愛弟子である元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、恩師が状況を一変できると信じている。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。

 イブラヒモビッチ2008-09シーズン、モウリーニョ政権のインテルで公式戦29得点を決めてセリエA優勝を経験。さらに16年夏、ユナイテッドモウリーニョ監督と再会を果たした同選手は、公式戦53試合で29得点をマークし、16-17シーズンにはUEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇とリーグカップ優勝を飾った。

 イブラヒモビッチはスポンサー契約をブックメーカーベットハード」のインタビューで、自身とモウリーニョ監督は似ているとし、同選手がかつて信頼する“名将”のために「200パーセント」の力でプレーしていたと振り返った。

「なぜ、モウリーニョ(監督)がスペシャルかって? まず一つ目に、彼は勝者だからさ。彼にはこの勝者のメンタリティーがある。勝つためにはなんでもするさ。サッカーを分かっているし、プレーを非常によく読む。彼は試合ではなく、自分の選手の気持ちを操るんだ。

 自分が初めてインテルに入った時のことを覚えているよ。彼は選手全員に200パーセントでプレーさせたんだ。チームのためでもなく、クラブのためでもない。“彼”のためにさ。大きな舞台だと彼は何かが違っていて、それが私に彼は“とても特別”なんだと思わせた」

「無知な人間は“傲慢”と言い、賢い人間は“自信家”と言うんだ」

 さらにイブラヒモビッチは、「(ユベントス時代のファビオ・)カペッロ(監督)を覚えているよ。彼はハードで、厳しくて、リスペクトされる人だった。モウリーニョも同じだけど、さらにもう一つ、人格者だった。他とは違う気質の持ち主で、独特の表現の仕方をしていた」とし、モウリーニョ監督は“クラシックなタイプの監督”ではなかったと述べた。

 また、二人はそれぞれのキャリアを通して、しばしば“傲慢”と見なされることがあるが、イブラヒモビッチは「彼は自信家だが、傲慢ではない」と主張。「世間は私のことも同じように傲慢と言うことがあるが、私はそうは思わない。私は自信家なんだ。自信家とは、パワフルだということではなくて、その人が自分が誰であるかということを分かっているということだ。これは傲慢ではない、まったく違う。無知な人間は“傲慢”と言い、賢い人間は“自信家”と言うんだ」と持論を展開し、恩師モウリーニョにエールを送っていた。(Football ZONE web編集部)

イブラヒモビッチ(左)、マンUを率いるモウリーニョ監督(右)【写真:Getty Images】