孔子や老子といった思想家のほか、劉備や孔明、曹操など三国志の登場人物の名前は日本でも広く知られている。だが、中国人としては日本で広く知られ、尊敬を集める中国人の大半が「宋の時代より前」の中国人であることが疑問なのだという。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人が宋の時代より後の中国人を尊敬しないのはなぜなのかと問いかける記事を掲載した。

 記事は、日本人が尊敬する中国人が「宋の時代より前」の人物ばかりであるのは、「宋の時代の前後で、中国人の性格が違うからだ」という指摘があることを紹介し、「中国人の耳に痛い言葉ではあるが、歴史を紐解いてみると、確かに言われたとおりだ」と主張。

 春秋時代の中国人は生気に満ち溢れ、品格もあったと紹介したほか、漢や唐の時代の中国人は自信に溢れ、余裕と覇気があったと主張する一方、明や清の時代の中国人は鈍感で脆弱、そして創造力も失っていたとし、春秋時代の中国人と明や清の時代の中国人は「同じ中国人とは思えないほど、違っていた」と論じた。

 続けて、春秋時代は「弱きを助け、強気をくじく」という文化がもっとも栄えた時代で、平等や独立が重視された時代でもあったと強調。だが、明や清の時代では、政府の役人は名声と利益以外に関心がなく、汚職が蔓延り、平等や独立はもちろん、尊厳や人格といったものも社会からなくなったと主張した。

 また、中国では火薬や羅針盤、紙、印刷術など世界に大きな影響を与えた発明が生まれたが、宋の時代以降になるとこうした偉大な創造力は失われ、過去を模倣するだけの人びとになったと主張。ダイヤモンドと石墨はどちらも炭素から成るが、性質や見た目が全く異なるように、「宋の時代の前後で、中国人の性格はまったく異なっているのは間違いない」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

言われてみれば確かに・・・日本人は「宋の時代より後の中国人」を尊敬しないらしい=中国メディア