世界遺産にも登録されているドイツライン渓谷。ライン川沿いにはいくつもの古城や町が点在し、国内外を問わず多くの人が訪れます。

今回紹介するコブレンツは、流域の町リューデスハイムやザンクト・ゴアールと同様にライン川観光の拠点となる町。またライン川とモーゼル川が混じわる地としても有名で、町の北にあるこの岬は「ドイチェス・エック」呼ばれ親しまれています。

ライン川観光の拠点として便利な一方、町自体の見どころも見逃せません。そんなコブレンツで体験したいことを4つ紹介します。

ライン川沿いで優雅な気分に浸る

ライン川沿いは優雅な建物が並び、散策が楽しいエリア。中でも目を引くのが、かつてのドイツ皇帝ヴィルヘルム1世も宿泊したという選帝侯居城。裏手には美しく整えられた庭園が広がり、夏には満開のバラが旅人を迎えてくれます。

選帝侯居城からライン川沿いをさらに進むと見えてくるのは、プロイセン時代の庁舎。ネオロマネスク様式の建物は、すっきりとした印象をあたえながら、細部には繊細な装飾がなされています。

現在は政府機関が入っているため内部の見学はできませんが、手の込んだ外観だけでも見る価値は十分。

ライン川とモーゼル川の合流点に立つ

モーゼル川がライン川に合流する地点「ドイチェス・エック」。ドイツ騎士団がこの場所に拠点を置いたことからその名が付けられ、545kmにわたるモーゼル川の長い旅路はここで終了します。

岬を見据えるようにして立っているのは、ヴィルヘルム1世の銅像。ドイツを統一へ導いた彼の功績をたたえるべく建設計画がもちあがり、1897年に完成しました。

銅像の台座部分からドイチェス・エックを眺めながら、この国が歩んできた歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

ロープウェイに乗って対岸の要塞へ

ブレンツの対岸には1000年頃に築かれたエーレンブライトシュタイン要塞があり、両岸を繋ぐロープウェイで簡単に行くことができます。ライン川の上を空中散歩できるのは、おそらく流域のなかでもここだけ。

もとは居城として建てられた城が強固な要塞へ変貌を遂げたのは、15世紀に入ってから。要塞なのでかの有名なノイシュヴァンシュタイン城のようなメルヘン要素はありませんが、主張しない強さをひしひしと伝わってきます。

庭から見下ろすドイチェス・エックも必見。条件が良ければ2つの川の色がくっきりと分かれている様子を観察できます。

美しすぎる旧市街に感動する

エーレンブライトシュタイン要塞と対照的ともいえるのが、華やかで美しい旧市街。細い路地には小さなショップカフェが並び、そぞろ歩きにぴったりです。

道行く人々が足を止める場所には、見事に装飾が施された4つの出窓が並んでいます。「4つの塔(Vier Türme)と呼ばれているこれらの建物は17世紀に建設されたもの。

植物や人のモチーフが表現され、細かい部分にまで手の込んだ装飾には感動さえ覚えます。

ライン川観光の拠点と言うイメージが強いコブレンツですが、町自体にも見どころは豊富。優雅な宮殿や強固な城塞など、多様な表情をもち合わせた町の魅力を味わいつくしてください。

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