2018年は日本にとって災難が続いた年と言えるだろう。地震や台風など自然災害が相次いで発生し、多くの地域が大きな被害を受けた。こうした災害が起きても、日本を訪れる中国人旅行客が急激に減少することはなく、中国における日本旅行ブームは今も継続中だ。

 中国メディアの一点資訊は6日、中国の公的機関が安全を考慮して日本旅行を予定していた中国人に向けた警告も虚しく、「多くの中国人が日本へ旅行に押し寄せているのを見て、心が痛む」と論じる記事を掲載した。

 中国で発生する自然災害が少ないわけではないが、これまで地震を経験したことのない人がいるほど、中国では地震の発生頻度は少ない。ゆえに、中国人は日本と比較すると防災意識や危機管理能力が低いと指摘されることがある。記事は、中国の公的機関が中国人の安全を考慮して、日本の自然災害や台風シーズンを伝えると共に、「日本への旅行を予定している中国人に対して、一定期間は日本へ訪れることを慎重に考慮するように」と、注意を促したと伝えた。

 しかし、大半の中国人はこうした注意喚起に耳を傾けず、「警告が出された後、日本へ向かう中国人観光客は減るどころか増加の一途をたどっている」と主張した。7ー8月は、ちょうど中国の学校では夏休みに当たり、また、10月にも「国慶節」に伴う1週間の大型連休があったため、「多くの中国人は家族とともに日本に押しよせた」と指摘し、こうした同胞の姿に「中国ネットユーザーたちから心を痛める声が上がった」と伝えた。

 日本旅行に向かうことに憤りを示す中国人がいることの背景には、中国でもメディアが日本で発生する災害の被害を伝えており、交通機関の麻痺や、電気水道といったライフラインの停止による混乱を中国人も目にしていることが影響しているのかもしれない。また、もともと反日感情のある中国人から見ると、「中国国内に数多く存在する観光名所を選ばず、日本に魅力を感じて押し寄せて行く同胞の姿」を見て、憤りという形を取りつつも、「物申したくなった」という複雑な心理も見て取れる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

災害への注意喚起も虚しく、「大量の中国人客が日本を訪れ、心が痛む」=中国メディア