新疆ウイグル自治区人民代表大会常務委員会は9日、「極端化を除去する条例」の正案を発表した。正案では、ウイグル人を収容する施設を「職業訓練センター」と位置づけた。新疆では、中国共産党政府の建設した隔離施設に100万人以上が拘束されていると報じられ、際的な批判が相次いでいる。今回の正案は批判をかわす狙いがあるとみられる。

正案には、の反テロ法や宗教法に基づき「過宗教思想、分離義を取り除き、市民の正常な生産活動と生活、言論を保つ」と記した。

ウイグル人の生活習慣も制限された。民族衣装「ブルカ」とベールを着用する者、ヒゲをはやす者、そして子ども教育を受けさせない者は「極端分子」と見なされ、「法に基づいて」施設で思想改造を受けると、定められた。

同条例は2017年に定められたが、9日に可決した正案で、収容施設の役割は職業訓練センターであるという内容が新たに追加された。具体的に「職業訓練もかねる教育を施す。収容者は公用語を勉強し、思想教育、心理と行動の矯正を受けることによって、端化を除去する」という。

海外ウイグル組織や人権団体によると、当局の「過激派、分離義、テロリズムと闘う」の名で、100万もの市民が収容施設に拘束されているという。

ラジオフリーアジアRFA)は10月6日、収容施設で働く警備員にインタビューした。そこでは、収容者たちは「なぜ自分が再教育を受けなければならないのか」と問い詰められ、思想改造を受けているという。また、施設内には監視カメラが設置され、収監者同士が会話することや、行動は、厳しく制限されている。

この警備員は、収容者の割合に関して「女性2070歳以上が10~20、15~18歳が5~10」と答えた。3度の食事はごはん碗に半分盛ったものが出るが、自殺できないように椀はプラスチック製。「彼らは食事がハラールフードであるかどうかを聞くことは許されない。すべての申し出は政治警察が受け付ける」と述べた。

新疆の収容施設を衛星写真で分析するカナダ在住の中国人学生ショーンジャン氏によると、収容施設と考えられる建物はこれまで60以上見つかっており、それぞれ監視、作業所、限られた出入口、高いフェンスと電気柵が設けられ、刑務所の構造と似ていると摘している。

7月、収容施設で働いていたウイグル族の女性は、カザフスタンの裁判所での言で「中国当局は再教育施設だとしているが、その内容は山にある刑務所」と暴露した。

(編集・佐渡世)

2017年4月、施設内で「再教育」を受ける収監者たち(新疆ウイグル自治区司法当局の微信アカウントより)