▽国際親善試合の韓国代表vsウルグアイ代表が12日に行われ、ホームの韓国が2-1で勝利した。

▽先月からポルトガル指揮官パウロ・ベント体制をスタートした新生韓国と、16日に日本代表戦を控えるウルグアイによるロシアワールドカップ(W杯)出場チーム同士のフレンドリーマッチ。

▽先月の代表ウィークホンジュラス代表、チリ代表を1勝1分けの無敗で終えた韓国は、今回のウルグアイ戦に向けてGKに神戸のキム・スンギュ、最終ラインにFC東京チャン・ヒョンスやイ・ヨンらを起用。中盤はキ・ソンヨンと元神戸のチョン・ウヨンの2セントラルMFに2列目は右からファン・ヒチャン、ナム・テヒ、キャプテンのソン・フンミンを配し、最前線にはG大阪のファン・ウィジョが入った。

▽一方、先日にタバレス監督の続投が発表されたウルグアイは、ケガの影響で招集外となったホセ・ヒメネス、ルイス・スアレスを除く主力を今回のアジア遠征に招集。この韓国戦ではGKにムスレラ、最終ラインにカセレス、コアテス、ゴディン、ラクサール。中盤はアンカーにトレイラインサイドハーフにヴェシーノ、ナンデス、トップ下にベンタンクールを起用。2トップはカバーニとストゥアーニが並んだ。

▽[4-2-3-1]を採用した韓国に対して、中盤ダイヤモンド型の[4-3-1-2]を採用したウルグアイ。立ち上がりはサイドを起点とした韓国が幾度かクロスからチャンスを作り出すが、ゴディンを中心とする相手中央の分厚い守備に阻まれる。

▽一方、自慢の強力2トップまでなかなかボールを繋げないウルグアイはナンデスやヴェシーノが苦し紛れのミドルシュートを放っていくが、いずれも枠を捉え切れない。その後も中盤の潰し合いが目立つ中、徐々にカウンター時に効果的な中央への縦パスからリズムを掴んだ韓国が相手陣内深い位置までボールを運び34分にはナム・テヒがボックス手前でシュートを放つがこれはGKムスレラの正面。対するウルグアイも44分に高い位置まで侵入したラクサールの左クロスにニアのストゥアーニが頭で合わすが、これは枠の上に外れた。

クローズな展開が目立った前半を経て試合は後半に突入。すると、立ち上がりの49分には韓国にこの試合最大の決定機。相手陣内中央でパスカットしたファン・ヒチャンがボックス手前左まで運んでファン・ウィジョに絶妙なラストパス。これを受けたG大阪のエースストライカーはDFゴディンの寄せを受ける前に右足のシュートでニアを狙うが、これはGKムスレラの好守に遭う。

▽後半もなかなかチャンスを作れないウルグアイだったが、60分にセットプレーの流れから最初の決定機。ペナルティアーク付近でクリアボールに反応したベンタンクールが右足のミドルシュート。これがゴール左上隅を捉えたかに思われたが、惜しくもクロスバーを叩く。

▽すると、韓国がこの直後にゴールをこじ開ける。66分、ボックス手前中央のナム・テヒから足下にパスを受けたファン・ウィジョがボックス内でDFコアテスに足をかけられてPKを獲得。ここでキッカーのソン・フンミンが左を狙ったシュートはGKムスレラのセーブに遭うも、こぼれ球にいち早くファン・ウィジョがうまく右足で流し込んだ。

▽先制を許したウルグアイはストゥアーニに代えて投入したマキシゴメスらを起点に反撃を試みると、相手のミスから同点に追いつく。72分、ボックス右へ流れたボールに対してDFキム・ヨングォンが痛恨のスリップ。そして、ゴールライン際でボールを奪ったトレイラがそのまま中に切り込んでGKを引き付けてマイナスのパスを出すと、これをヴェシーノがワンタッチでニアに流し込んだ。

▽1-1の振り出しに戻った試合はここから互いに交代カードを切ったことで、よりオープンな展開に。カバーニが得意のラインブレイクでゴール前に抜け出すが、ここはGKキム・スンギュとDFの連係を前にフィニッシュまで持ち込めない。

▽すると80分、韓国は相手のミスを突いて勝ち越しに成功する。左CKの場面でキッカーのソン・フンミンのクロスをソク・ヒョンジュンがヘディングシュート。これをストーンの位置にいたカバーニがクリアし損ねてゴール左にボールがこぼれると、チョン・ウヨンが難なく押し込んだ。

▽エースのミスで再びビハインドを負ったウルグアイは試合終盤にかけて猛攻に打って出る。後半アディショナルタイムには代表デビューを飾ったサラッキからのクロスをマキシゴメスが頭で合わせるが、これはGKキム・スンギュの正面を突き万事休す。

▽互いにほぼベストメンバーで臨んだ白熱の一戦はファン・ウィジョとチョン・ウヨンのJリーグ経験選手の活躍でホームの韓国が2-1で勝利した。なお、やや低調なパフォーマンスが目立ったウルグアイは16日に埼玉スタジアム2002で日本と対戦する。

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