訪日中国人は増加の一途をたどっているが、いったい日本のどんなところが魅力なのだろうか。中国メディアの百家号は10日、中国の旅行客には日本のすべてが好評だとする記事を掲載した。ただ、1つだけ悩みどころがあるという。

 記事は、中国人にとって近場で魅力的な海外旅行先には3カ所あると紹介。異国情緒にあふれビザの取得も簡単な東南アジア、美男美女であふれる韓国、そして、「現代都市と伝統文化がうまく融合した」日本の3カ所だ。

 中国では今でも反日感情が根強いとはいえ、すべての中国人がネガティブな印象を持っているわけではない。特に、比較的若い世代は日本アニメを見て育ったために「日本の第一印象はアニメ」だと記事は紹介している。また、「現代化と伝統とが融合した」不思議な国である日本を、実際に旅行してみるのは楽しい体験だとしている。

 近代的な大都市の片隅に突然現れる古い神社、こいのぼり花火大会などは伝統文化や風情の好きな旅行客に喜ばれていると紹介。日本アニメ好きな人にはアニメの「聖地巡り」も大人気だ。筆者は日本旅行に行った人は「何もかもが良い」と言うと伝えている。

 しかし記事は、「1つだけ中国人にとって受け入れられないことがある」と紹介。それは日本の「靴を脱いで部屋に入ること」だ。日本では今でも畳の部屋が多く、旅館などでは当然靴を脱がなければならない。記事によると、1日遊んだあと、臭い足で畳の部屋で寝るのは中国人にとって非常に辛いことで受け入れられないとしている。

 しかし、これは単に習慣の違いというだけで、足が臭いなら洗えば良いだけの話ではないだろうか。そもそも、ベッドであろうと畳であろうと、就寝時には靴を脱ぐわけで同じ話だ。それに、どうしても部屋で靴を脱ぎたくないのであれば旅館や民宿などではなく、ホテルの洋室にすれば良いだけだ。なかなか突っ込みどころのある「日本旅行の問題点」ではあるが、全体的にみると、日本は旅行先として中国人旅行客に満足感を与えているようだ。足のにおいが気になる中国人は、ぜひとも洋室で日本旅行を楽しんでもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国の旅行客には「日本のすべてが好評」、だが唯一「受け入れられない」ことも=中国