ソン・フンミンウルグアイ戦で悔しさ露わ 9月に続き代表戦でPK失敗

 韓国代表が12日に行われた国際親善試合で、FIFAランキング5位の強豪ウルグアイ代表に2-1で勝利した。

 ガンバ大阪のFWファン・ウィジョと元ヴィッセル神戸のMFチョン・ウヨン(アル・サッド)のゴールで勝利をつかんだ韓国だが、エースFWソン・フンミントットナム)の反省の弁が韓国で大きく取り上げられている。

 今回のウルグアイ代表には、バルセロナのFWルイス・スアレスが不在だったが、ほぼベストメンバーに近い布陣。前半は0-0のスコアレスで折り返したが、後半21分に韓国がPKを獲得。キッカーを務めたFWソン・フンミンのシュートはGKに止められたが、こぼれ球をファン・ウィジョが押し込んだ。

 全体的な動きは悪くなかったソン・フンミンだが、このPK失敗は相当悔しかった様子。なぜなら、9月7日に行われたコスタリカ代表との親善試合(2-0)でもソン・フンミンはPKを失敗。ゴールポストに当たって跳ね返ったボールをMFイ・ジェソン(ホルシュタイン・キール)が押し込んだ。約1カ月の間に、代表戦で2本のPKを外しているのだ。

 試合終了後、ソン・フンミンが発したコメントをスポーツ紙「スポーツ韓国」が報じている。

「幸いにもこの前は(コスタリカ戦で)ジェソンが、今回はウィジョが決めてくれて、九死に一生を得たが、実際にはプライドが傷ついている」


「自分よりも、もっと上手く蹴られる選手がいるので…」

 さらに続けて「自分よりも、もっと上手く蹴られる選手がいるので、もう(PK)蹴らないでおこうと思う。今回は勝利して良かったけれど、自分には少し腹が立っている試合」と語ったという。

 自分の力をすべて発揮できていないもどかしさを吐露していたというソン・フンミン。16日のパナマ戦が、自身にとって今年最後のAマッチになる。韓国代表は11月にも国際親善試合を戦うが、アジア大会にオーバーエイジとして出場した関係で、所属するトットナムとの契約により来月は代表戦を休むことが決まっている。

 ソン・フンミンは「今年はワールドカップアジア大会、国際親善試合も含めてたくさんの試合があったが、有終の美を飾りたい」と話している。

 今年最後の代表戦、自らのゴールで勝利に導けるだろうか。


(金 明昱 / Myung-wook Kim)

韓国代表FWソン・フンミン【写真:Getty Images】