最近朝晩がすっかり涼しくなり、お食事が楽しい食欲の秋になりましたね。

ですが、今日は食に関係するお話の中でも少し怖い内容になります…。

秋の食中毒についてです!

夏に多いと思われがちな食中毒。ですが、実際には9~10月頃の涼しい季節にも夏と変わらず多くの食中毒が発生しています…。

この時期特有の症状として、夏バテの影響で胃腸が疲れ・体力や免疫力が落ちていることも多いからです。

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食欲の秋はカロリー控えめのおやつはいかが!? https://cocokara-next.com/food_and_diet/autumn-of-appetite-calories-modest-snack/

鍼灸ケアでは「腸内環境」を整える!


 食中毒を予防する基本は、日頃から「脾胃(ひい)」(胃腸)の働きを健やかに整えておくことが大切になります。
脾胃が元気で免疫力の高い状態を維持できれば、細菌やウイルスに負けにくく食中毒が起こっても早めに回復することができるからです。
中医学では、食中毒は邪気(細菌やウイルス)の侵入によって脾胃がダメージを受けた状態と考えます。
そのため、邪気を発散させながら胃腸の働きを回復させることが対処の基本になるのです。
また、下痢や嘔吐などの症状が治まっても脾胃のダメージはすぐには回復できません…。
胃腸不調が長引くと体力や免疫力の低下にもつながるので、体調がしっかり整うまで、油断せずにケアを続けることも大切です。

1. 食中毒を予防する
胃腸ケアで免疫力アップ!

■気になる症状
食欲不振・胃もたれ・げっぷ・しゃっくり・軟便・お腹の張り・疲労感・痩せ・舌の肥大…etc.

同じものを食べても、食中毒を起こす人、起こさない人がいます。これは、細菌やウイルスから身体を守る免疫力の違いです。
免疫力がしっかりあれば食中毒を起こしにくく、万一発症しても症状を軽く抑えて早めに回復できるのです。
免疫力を高めて食中毒を予防するためには、「脾胃(ひい)」(胃腸)を健やかに保つことがとても大切です。
脾胃は食事の栄養を消化・吸収し、体力・免疫力の源となる大切な臓器。
また腸は体内最大の免疫器官でもあるので、脾胃をケアして腸内環境を整えることは免疫力アップの大切なポイントとなります!

■摂り入れたい食材
脾胃の働きを整え、体内の「気(エネルギー)」を養う:
白米、いんげん豆、大豆製品、りんご、豚肉、牛肉、さば、うなぎ、じゃがいも、山芋、キャベツ など

2. 食中毒にかかってしまったら…(1)
初期の対処 「邪気を発散して症状を緩和」

■気になる症状
胃腸症状:吐き気、嘔吐、胃痛、腹痛、軟便、水様便、粘液が混ざる下痢
その他の症状:悪寒、発熱、頭痛、倦怠感、舌苔が多い

脾胃は飲食物を消化・吸収し、栄養を全身に送ったり、水分を代謝したりする働きがあります。
そのため、細菌やウイルスの影響で脾胃の働きが乱れると嘔吐や下痢などの症状が起こるのです…。
食中毒の症状が起こったら、まず体内に侵入した邪気を発散させて乱れた脾胃の働きを回復させることが大切。
また水分代謝が低下して脾胃に「湿」(余分な水分)が停滞してしまうので、利水作用のある食材などを積極的に摂って湿を取り除くことも心がけましょう。

■摂り入れたい食材
邪気を発散させて胃腸を整える、体内の湿を取り除く:
しそ、しょうが、みょうが、梅干し、陳皮(みかんの皮)、フェンネル、カルダモン、きゅうり、はと麦、緑豆、小豆、サンザシ など

3. 食中毒にかかってしまったら…(2)
回復期のケア 「胃腸を整えて体力をつける」

■気になる症状
胃腸症状:食欲不振、さっぱりしたものしか食べられない
その他の症状:体重の減少、顔色が白く艶がない、疲労倦怠感、舌苔が薄く残っている

一度食中毒を起こすと「脾胃(ひい)」(胃腸)の不調が長引くことも少なくありません…。
放っておくと体力や免疫力が落ち、かぜやインフルエンザにもかかりやすくなってしまいます。
下痢や嘔吐などが治まっても油断をしないで体調が回復するまでしっかりケアを続けましょう!
回復期のケアは、食中毒時に停滞した「湿」(余分な水分)の残りをすっきりと取り除いて脾胃の働きを健やかに整えることが基本です。消化の良い食事、温かい飲食などを意識して、脾胃に負担をかけない食生活を心がけましょう。

■摂り入れたい食材
弱った脾胃の働きを整える:
白米、豆腐、白身魚、大根、いんげん豆、キャベツ、りんご、山芋 など

日頃から体調をしっかり整えて、秋の食中毒を予防しましょう!!

[文:meilong スタッフ]

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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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meilong 院長・石川美絵(いしかわ・みえ)

石川美絵

大学では栄養学を学びテレビ局、IT企業、広告代理店などに勤務し、20代後半時の大きな人生の挫折から東洋医学の世界に出会う。鍼灸と漢方の奥深さに魅かれ鍼灸学校に入学し鍼灸師免許を取得。学生時代は40院の経営兼柔道整復師・鍼灸あん摩指圧マッサージ師でもある先生のアシスタントをし、国家資格取得後、北京中医薬大学卒でもある鍼灸30年の先生から技術を取得する。さらに美容鍼灸のパイオニアに師事し、世界で活躍する日本鍼灸の技術に刺激され研究を重ねる。さらに100件以上の治療院・クリニック・スパ・エステなどを周る。ホテル椿山荘の鍼灸治療施設「KENBITOKYO」、「東方健美」へ勤務した後、四谷に紹介制治療院Meilongを開業。
世に鍼灸を広めたくmeilong恵比寿院をオープン!

秋の食中毒に要注意!!摂り入れたい食材をご紹介