美しい瞬間を写真に収めることに夢中になった挙句、命を落としてしまうという自撮り中の事故があとを絶たない。このほどパナマ共和国で、マンション27階のバルコニー自撮りをしていた女性が転落死するという悲劇が起こった。『The Sun』『Mirror』などが伝えている。

10月12日の午前10時過ぎ、パナマ共和国の市内にある高層マンションの27階バルコニーから、ひとりの女性が転落死した。地元メディアによると女性はサンドラ・マヌエラ・ダ・コスタ・マセドさん(44歳)で、転落の瞬間をマンション近くで工事をしていた作業員が動画に捉えていた。

サンドラさんはバルコニーに後ろ向きになり、手すりに腰かけていた。その姿を見た作業員は危険を感じ「手すりから離れたほうがいい」と叫んだが、強風のためサンドラさんにはその声が届かなかった。そして次の瞬間、サンドラさんはバランスを崩して後ろ向きにバルコニーから落下。27階下の地面に叩きつけられたサンドラさんのもとへ救急隊員が駆けつけたが、既に死亡していたという。

事故については今も警察の捜査が続いているが、突風がサンドラさんのバランスを崩す原因になったのではとみているようだ。この悲劇の後、サンドラさんの友人と名乗る人物はInstagramでこのように綴っている。

「女性は私の良き友人で、2児の母親であり教師でした。彼女は仕事のためパナマに住んでいましたが、ポルトガル国籍でサンドラと呼ばれていました。彼女の冥福を祈ります。」

また、パナマ消防署はこの悲劇について公式Twitterを通して、自撮りへの注意喚起を促している。

自撮りのために命のリスクを負わないでください。人生の中の一瞬を失ってしまうことよりも、一瞬のうちに人生が失われないようにすることのほうがよほど大切なのです。」

なお、家庭医学とプライマリ・ケアトラストの公式情報サイト『Journal of Family Medicine and Primary Care』の中で発表されたニューデリーの「All India Institutes of Medical Sciences」の最新研究では、2011年10月~2017年11月の間で自撮りの途中に事故死した人数は259人になり、事故原因で最も多かったのが溺死となっていることを発表している。他にも今回のような転落死や交通事故死なども挙げられており、72%以上が男性となっているそうだ。

このニュースを知った人からは、「危険を顧みず自撮りなんて呆れてものも言えない」「子供までいる母親のくせに、身勝手すぎる。気の毒とは思えない」「こんな女性が教師だったなんて…」「なんて愚か者」「動画を撮影していた偶然に驚くよ」「高層マンションなのに手すりがすごく低くて驚いた」「意図的に転落したと見えなくもない」「こんな危険を冒してまで自撮りが大切だなんて…バカバカしい」「悲劇だけど愚かな行為の結果としか言えない」といった声があがっている。

画像は『Mirror 2018年10月14日付「Woman falls to her death from 27th floor balcony after losing balance taking a selfie」(Image: IG/elsiglodigital)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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