愛媛県を拠点に活動するアイドルグループ「愛の葉Girls(えのはガールズ)」メンバー・大本萌景さん(当時16)が3月に自殺したことについて、14日に放送されたフジテレビ系ワイドナショー」でダウンタウン・松本人志(55)のコメントが大きな反響を呼んでいる。

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 松本は大本さんの痛ましい死について、「こういう自殺の話になったときに、原因をみなさん突き止めたがるじゃないですか。正直言って、理由なんて自殺、ひとつじゃないと思うんですよ。いろんな複合的なことが重なって、許容範囲を超えちゃって、それこそ水がコップからあふれ出ていっちゃうんだと思うんです。これが原因だからってないんです。ないから多分、遺書もないんです」と番組内で言及。

さらに「これは突き止めるのが不可能で、もちろん、ぼくは事務所が悪くないとも言えないですし、言うこともできないんですけど、我々、こういう番組でこういう自殺者が出てこういうニュースを扱うときになかなか亡くなった人を責めづらい、責めれないよね。でも、そうなんやけど、ついついかばってしまいがちなんだけど、ぼくはやっぱり死んだら負けやっていうことをもっとみんなが言わないと、死んだらみんながかばってくれるっていうこの風潮がすごく嫌なんです」と言葉を並べた。逃げてもいい。生きているからこそ何度もやり直せるし色々な可能性がある。今後の自殺防止について学校教育についても触れ、「勉強、授業でも死んだら負けやぞっていうことをもっともっと教えていくべきやと」と語気を強めた。

 死を選んだことに同情する風潮は、その決断を肯定しているとも捉えられる危険性がある。松本の持論にネット上では賛同の声が大多数を占めた。

「辛くて苦しくて、もう死を選ぶしかないくらい追い詰められた人を責める気は無いけれど、なんとか、その道を選ぶことを思い留まってほしい」、「誤解を招きやすい発言だけど、言いたいことはわかります。自殺した子には生きて欲しかったし、周りも生前訴訟でもして救ってあげて欲しかった」、「この意見には賛同。窮地に追い込まれた時、どういう選択をすべきか、ということも、学校で教えていくべきかなと思う」。

一方で異論を唱える声も。「死んだら負けなんて言う理屈は通りません。親と事務所が100%悪いと思います。親の気持ちはわからなくもないですが、亡くなった後に(裁判で所属事務所に)9000万請求しても後の祭りです。親がたった20万円のお金さえ出してあげていれば、事務所とのやりとりも本人ではなく親がやっていればこんな結果には絶対ならなかったはずです」。日本では毎年3万人以上の人が自殺で亡くなっている。深刻な社会問題になっている中、自殺に対する世論の見方、生きることの意味を見つめ直す必要があるかもしれない。

愛媛ご当地アイドル自殺 松本人志の持論に賛辞の声