都道府県魅力度ランキング」で昨年よりもランクをひとつ上げ、見事43位に輝くなど人気沸騰中の埼玉県を題材にしたことで話題を集め、発表から約30年の時を経て単行本が復刊した魔夜峰央の人気コミックを実写映画化した『翔んで埼玉』(2019年2月22日公開)。このたび本作の追加キャストと物語の全貌が明らかになった!

【写真を見る】二階堂ふみが男役!GACKTがまさかの高校生役に!?

先日解禁されたポスタービジュアルでは劇中でディスりまくってる埼玉県民に対しての謝罪の意を表明し、特報映像では原作の世界観を完全に再現していると思しき意味深なシーンの数々で話題をさらった本作。名門校・白鵬堂学院の生徒会長東京都民の中の東京都民・壇ノ浦百美役を二階堂ふみが、埼玉差別撤廃を目標に白鵬堂学院に転入してくる“隠れ埼玉県民”の麻実麗役をGACKTが演じること、さらに魔夜の代表作「パタリロ!」の実写版で主演を務めることが決まっている加藤諒が出演することはすでに明らかになっている。

そしてこのたび、新たに豪華12名の追加キャストが発表。東京都知事の執事にして実は“千葉解放戦線リーダ”の阿久津翔役には伊勢谷友介、伝説の埼玉県人・埼玉デューク役を京本政樹。さらに中尾彰や武田久美子、麿赤兒、竹中直人間宮祥太朗ブラザートム、麻生久美子らの実力派俳優陣。それに加えて、益若つばさ島崎遥香成田凌埼玉県が誇るスターも集結。

また、これまで謎のベールに包まれていたストーリーについても、未完成で突然終了した原作を大胆にアレンジすることが判明。百美や麗が活躍する【伝説パート】と、埼玉県在住のある家族を通してその伝説を振り返り埼玉への郷土愛を再認識する【現代パート】の2部構成となるとのことだ。

他にも埼玉同様“通行手形”の撤廃を目論む対抗勢力として千葉県、埼玉と千葉の東京進出を快く思わない神奈川県、そして北関東群馬県栃木県、原作で「埼玉のさらに奥地にあると言われる日本の僻地」と紹介されるあの茨城県も参戦。関東一帯の各勢力が絡み合うという、壮大で気高い茶番劇埼玉県民はもちろんのこと、全都道府県民必見の自由と誇りをかけた戦いから目が離せない!

【伝説パート】

◼壇ノ浦百美(二階堂ふみ)

2年生ながらも、東京屈指の名門校・白鵬堂学院の生徒会長を務めている。東京都知事の息子で、父を誰よりも尊敬している。都知事の息子であることを鼻にかけており、東京都民であっても都心や高級住宅街以外に住む者には冷たい視線を向け、とりわけ埼玉県人には横暴な態度をとっている。しかし、麻実麗の登場により次第に心変わりしていくことに。

◼麻実麗(GACKT)

アメリカ帰りの白鵬堂学院3年A組の転入生。容姿端麗で都会的なセンスを持つ。大手証券会社の御曹司で、学院内でも特別扱いをされている。しかし、その正体は埼玉県で一二を争う大地主・西園寺家の子息で、父親が政治家に育てるために養子に出し、埼玉らしさを払拭するためにアメリカに留学させていた。都知事となって埼玉県の差別を撤廃することを目標とする。

阿久津翔 (伊勢谷友介) 

百美の父親である東京都知事・壇ノ浦建造の執事。しかし、その正体は千葉解放戦線のリーダー。都知事につかえることで、埼玉とは違う形で、千葉県の差別を撤廃するために動いている。千葉解放戦線として動く際は、常に“あわび”と“さざえ”という2人の女性を従えて行動している。

◼埼玉デューク (京本政樹)

埼玉県人でありながら、東京を歩いても誰からも疑われずに、むしろ山手に住む金持ちにも間違えられる、伝説の埼玉県人。東京で虐げられていた埼玉県人たちに声を掛け、クーデターを仕掛けようとしていたが、何者かに正体を知られ、命を落としたと思われていた。

◼壇ノ浦建造 (中尾彬)

東京都知事で百美の父。どんな時も強いリーダーシップで都民を導く。百美の憧れの存在だが…。崎陽軒の“ひょうちゃん”をこよなく愛し、収集している。

◼壇ノ浦恵子 (武田久美子)

東京都知事・建造の妻で百美の母。何かと頑固な夫に不満を抱いている様子。執事の阿久津とは、ただならぬ関係のようで…。

西園寺宗十郎(麿赤兒)

麗の父親。おかよを通して、麗にメッセージを送っている。念には念を入れるタイプなのか、メッセージを聞くと跡形もなく爆破するタイプの旧型テレビを使用している。

神奈川県知事 (竹中直人)

現職の神奈川県知事。埼玉、千葉が自由に東京、神奈川にはびこることを快く思っていない。

◼おかよ (益若つばさ)

麗のお手伝いさん。時折、麗の父・西園寺からの連絡を手助けする。

埼玉県人の青年 (間宮祥太朗)

東京都に不正に入り込んだ埼玉県人。都民のふりをして東京を満喫しているところをSAT(Saitama Atack Team:埼玉急襲部隊)に発見される。

◼下川信男 (加藤諒)

白鵬堂学院の3年生。埼玉県出身者で構成され、常に学園中からひどい扱いを受けている「Z組」の生徒。度重なる東京都民からの迫害に、埼玉への愛と誇りを失いかけていたのだが…。

【現代パート】

◼菅原好海 (ブラザートム)

菅原家の父。埼玉県熊谷市在住。娘・愛海の結納の為に車で東京へ向かう道中、ラジオから流れる埼玉にまつわる伝説の物語を聞き…。とにかく、埼玉をディスられるのが気に入らない。

◼菅原真紀 (麻生久美子) 

菅原家の母。千葉県出身で今は埼玉県に嫁いでいる。娘・愛海の結納の為に車で東京へ向かう道中、ラジオから流れる埼玉と千葉の戦いの物語を聞き…。普段は優しいが、千葉をディスられると豹変する。

◼菅原愛海 (島崎遥香)

菅原家の娘。埼玉出身。自分が埼玉県出身であることをよく思っておらず、冷めた発言を繰り返す。同じく埼玉出身の春翔との結婚を機に、東京に住むことを夢見ている。

五十嵐春翔 (成田凌) 

愛海の婚約者。埼玉出身(浦和)。東京に勤めている埼玉“都民”。(Movie Walker・文/久保田 和馬)

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