アウトドアウエアも90年代テイストが熱い
ファッションシーンはもちろん、アウトドアにおいても、最近は「90年代リバイバル」というのが全体の流れとしてあります。着こなしはやや大きめのオーバーサイズが基本で、アウトドアウエアでもゆとりのあるデザインのものが多くなっていますね。アウターの上に着るオーバーコートなんていうカテゴリーも出てきています。
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90年代のブランドでいうと、ナイキのACGがこの夏に当時のレトロカラーをまとったアイテムをセレクトショップ限定で展開して話題になったのも記憶に新しいと思います。ややくすんだカラーリングを配色したレトロカラーは他のブランドでもリリースされてきていて、これも昨今のトレンドのひとつと言えるでしょう。
もちろん、当時を懐かしんでレトロカラーのウエアを買うのもよいですが、大人の男性であれば、あまりトレンドカラーには左右されずに、永く着られるものを選ぶほうが買い物賢者だと思います。
そこで最初におすすめしたいのが、マウンテンハードウェア(以下MHW)と、N.ハリウッドのコラボコレクションから発売されている『シティドゥェラーズ3Lインシュレ テッドジャケット』です。
2015年よりスタートしたコレクションで、今期で6シーズン目。このジャケットはスタート当初からラインナップされていて、僕も愛用している一着です。とにかく軽くて、暖かくて、撥水性があってと、MHWのテクノロジーを余すことなく投入。
そのうえに、N.ハリウッドのデザイナー尾花さんらしい黒単色のデザインなので、アウトドアはもちろん、街でもスーツの上からでも着られちゃう使い勝手の良さが魅力ですね。このコラボラインは今期が最後とのことですので、買うなら今しかありません。
MHW マウンテンハードウェア スペシャリー フォー N.ハリウッド
シティドゥェラーズ3Lインシュレ テッドジャケット
価格:6万3720円
クライミング用のビレイジャケットからディテールを取り入れた3レイヤーの防水透湿中綿ジャケット。防風性も高く、大きな内ポケットを装備。
次に注目なのが、90年代を代表するサンダルブランド、テバからリリースされたレザーシューズ『ペラルタ』です。見た目がクラークスっぽいですよね(笑)。実際、クラークスがいまリバイバルしていて、紐をガイロープに変えたりしてカスタムするのが流行っています。
『ペラルタ』はスエード素材に撥水加工を施しているので、雨の日でも安心。ソールのグリップ力もあるし、とても軽いし、着脱はベロクロテープなので、キャンプなど靴の着脱が多いシーンでも苦になりません。ハイカットとローカットの2種類ありますが、個人的にはグリーンのカーゴパンツにハイカットを合わせてほしいですね。
テバ
ペラルタ チャッカ
価格:2万520円
90年代ファッションにインスパイアされたシルエットが都会的。ブラック、バーントオリーブ、ラークの3色展開。ローカットも同時発売。
そして最後にパンツ。僕も最近はこればっかり履いているんですが、グリップスワニーの『ギアパンツ』はとにかく優秀です。ポケットが全部で9個付いているので、サコッシュいらず。どこへ行くにでも手ぶらで出かけられますし、ポケットの位置がすごく考えられているので、座ったりしても干渉しないんです。
素材には乾きやすくて快適な着心地を約束してくれるサプレックスナイロンを使用。シルエットは細めのテーパードデザインなので、コーディネートを選ばず、街から山まで対応してくれます。なお、毎年展開カラーが限定されているのですが、この秋冬は定番の黒がラインナップされているので、すでに1本持っている人でも買い逃がさないほうがいいですね。
グリップスワニー
ギアパンツ
価格:1万584円
今シーズンはブラック、ベージュ、チャコールの3色展開。人気のカラーは即完売となってしまうので、早めにチェックを。
アウトドアがブームからスタイルへと進化している現在、都市型ライフスタイルにフィットするアーバン仕様のアイテムが増えてきています。青春時代に愛用していたブランドに、もう一度袖を通してみてはいかがでしょうか。
平健一(たいらけんいち):スタイリスト
自宅のベッドよりもキャンプ泊が多いという生粋のキャンパー。雑誌から広告、PV、カタログなど幅広く活躍。Abema TVの「買えるAbema社」にも出演中。
【ママも子供も絶対に怒らないパパの買い物リスト200Over】
季節の変わり目はどうしても物欲が旺盛になる。でも、あれもこれもと欲しいものばかりを買えるほどお小遣いを持ち合わせていないし、買うからには奥様の了承をもらわないといけないときもある。そんな悩めるパパたちのために完全保存版のお買いものリストを作成! 腕時計からキャンプ道具、自転車、家電、パパ用のおもちゃまで、全239種類を集めてみた。純粋に欲しいものというのはもちろん、しっかりと家族や子供のことを考えたセレクトになっているので、ここに載っているものであれば、家族も怒らないはず!?
※『デジモノステーション』2018年11月号より抜粋。
text平 健一
(d.365)
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