マツコ・デラックス(©ニュースサイトしらべぇ

15日の臨時閣議で「2019年10月に消費税を10%に引き上げる」増税案を安倍晋三首相が発表した。

増税決定とその対策案の発表を受け、15日放送『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、マツコ・デラックス(45)と株式トレーダー・若林史江氏(41)が持論を展開し大きな反響が起きている。

■消費税10%に増税

安倍首相は、これまで2度延期してきた消費税10%への引き上げを「2019年10月に予定通り実施する」と表明。自らが掲げている「全世代型社会保障」を実現するための財源確保を優先する見込みだ。

税率5%から8%への引き上げ時は、国内総生産(GDP)が2四半期連続でマイナスになるなど想定以上に景気が低迷。自民党総裁選安倍首相が「反動減につながらないような対応をしていきたい」と語っていたように、増税による景気悪化を防ぐ準備も各府省に指示した。

具体的な対策案として、「増税後に自動車・住宅を購入する人を支援」「飲食料品などの税率を8%に据え置く軽減税率の実施」「中小の小売店でキャッシュレス決済時の2%ポイント還元」などを挙げている。

■若林氏が苦言

消費税10%案に対して、若林氏は「大前提として『増税がいけない』ということではない。税金が高くても豊かな国はある」と前置きした上で持論を展開する。

若林は、IMF(国際通貨基金)から指摘を受けた途端、政府が方向転換して増税分を社会保障費に回すなど「体のいい話」に変えていった経緯を語り「愚策」と断言。

仮に増税するにしても「社会保障費のために消費税を上げる前に、政府がやらなければいけないことがある」とし、手を変え品を変え、国民に負担を強いる増税をすべきではないと苦言を呈した。

■マツコも反対姿勢

マツコは「消費税の話以前に国としてどういう未来を目指すのかを議論すべき。(増税しても)付け焼刃で終わってしまう」と口を開く。

政府が発表した増税対策を「どうでもいい話」と呆れながら、他国を例に「消費税25%の国は、最低限人間として守られるべきものが税金で賄われると国民が知っている。だから『残ったお金で豊かに暮らそう』って発想になって経済が回る」といった趣旨で熱弁。

現況を省みて「グチャグチャのままで10%にしても意味がない」と増税への反対姿勢をみせた。

■マツコらの主張に視聴者賛同

消費税増税により目先の税収を増やすのではなく、別の対策が必要と主張するはマツコらに視聴者も賛同。さまざまな意見が飛び交っていた。

■増税には賛否

しらべぇ編集部で全国20~60代の男女1,344名を対象に調査したところ、全体の50.1%が「消費税率の引き上げは仕方がないと思う」と理解を示していた。

(©ニュースサイトしらべぇ

賛否がほぼ半数にわかれている。生活に直結する増税に関しては国民たちも頭を悩ませる問題なのだろう。10%への増税後、政府の対策が功を奏し「景気の悪化」を防げるのか。今後、議論はますます白熱していきそうだ。

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(文/しらべぇ編集部・サバマサシ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年8月31日~2018年9月3日
対象:全国20代~60代の男女1,344名 (有効回答数)

消費税10%への増税対策にマツコ落胆 「グチャグチャのままで増税しても意味がない」