堅守で知られるウルグアイの守備陣が崩壊「日本のスピードに混乱」

 森保一監督率いる日本代表は16日、国際親善試合でFIFAランキング5位のウルグアイ代表と対戦し、4-3の壮絶な打ち合いを制した。母国ウルグアイメディア「El Observador」は「至高の守備がこれほどの悪夢を見たのはいつ以来なのか?」と伝え、堅守で知られるウルグアイ守備陣の崩壊を嘆いている。

 12日の国際親善試合パナマ戦(3-0)で勝利した日本に対し、ウルグアイは同日の韓国戦で1-2とまさかの黒星を喫して、この日の対戦を迎えた。FIFAランキング5位の威信をかけ、格下アジア相手の2連敗は避けたいウルグアイだったが、フタを開ければ日本に4失点と持ち味である堅守が完全に崩壊した。

 ウルグアイの最終ラインは主力のDFホセ・ヒメネス(アトレチコ・マドリード)を負傷で欠いていたものの、世界屈指のディフェンスリーダーであるDFディエゴ・ゴディン(アトレチコ)が先発に名を連ねていた。しかし、序盤から日本のスピードあふれる攻撃に手を焼き、MF南野拓実ザルツブルク)に先制点を許すと、FW大迫勇也ブレーメン)、MF堂安律フローニンゲン)に追加点を奪われ、最後は再び南野にネットを揺らされ決勝ゴールを与える格好となった。

ウルグアイの守備陣はここ最近苦しみに悶えているが、日本の選手たちが披露したスピードは自陣ゴール前においてほとんどアンストッパブルだった。ゴディンは疲労の表情を浮かべ、コアテスもくたびれており、日本相手に舵を取れないことに苛立ちを覚えていた。堅守の守備に何が起こったのか? 原因は一つだけではないが、日本のスピードに混乱していた」

イタリア戦以来の屈辱 守備陣の崩壊に「4失点は普通ではない」

 記事では、ウルグアイの守備陣が崩壊したことに痛烈な言葉を並べていた。さらに、最も脆弱さが浮かび上がったシーンとして南野の2点目を挙げ、「守備陣は無抵抗だった」と誰も詰めることができずにシュートを許したことを指摘している。

ウルグアイの守備陣が忘れられない夜を過ごしたのはいつ以来だろうか? それは2017年6月のイタリア戦まで遡ることになる」と、日本戦の大量失点は昨年の夏に行われたイタリア戦で0-3の大敗を喫して以来だと説明している。

 親善試合とはいえ、「4失点は普通ではない」と綴っており、12年間にわたりウルグアイを率いるオスカル・タバレス監督のチームに警鐘を鳴らしていた。(Football ZONE web編集部)

堅守で知られるウルグアイ守備陣の崩壊を母国メディアが嘆いている【写真:Getty Images】