学研プラスから刊行の雑誌「ムー」が創刊40周年を迎え、記念の展覧会が東京・池袋パルコで開催中です。UFO、未確認生物スプーン曲げなど、「ムー」が追い求めてきたミステリーを一望できるとなれば、ムー民(ムーミン。ムーの愛読者のことだそうです)でなくとも、気になるところ。一体、どんな神秘に遭遇できるのでしょうか。

「ムー」創刊号から現在の表紙まで!


まず入口にあったのは歴代編集長からのメッセージ。特に目を引いたのは、先代の編集長が1999年7月に新聞に「ムーは逃げません」と広告を打った話。そう、ノストラダムスの大予言では地球が滅亡すると言われた月です。小学生の頃、地球が滅亡すると信じてたことを思い出しました

そして壁には、1979年から現在の表紙がズラリ。圧巻です。記念すべき創刊号、さらには創刊準備号までありました。





それぞれの中身について、「ムー」ならではの切り口でパネル展示がされています。たとえば創刊号でも特集されていた異星人関連では、UFOについての特集が。



またUMAの特集もあります。UMAとは未確認動物のことで、ツチノコや北米の山で目撃される大型獣人・ビッグフットなどがその代表。



その他にも、超能力、古代文明、心霊などの特集が並びます。中でも筆者が気になったのは予言の特集。1999年ノストラダムスだけでなく、2000年の電脳ハルマゲドン、2012年のマヤ予言など、これまであった幾多の地球滅亡の危機を我々は乗り越えてきたそうです。




より詳しく知りたくなった方はこの先にあるムー図書館へどうぞ。関連書籍やいくつかのバックナンバーを読むことができます。





「ムー」が集めてきた物的証拠を見よ!
今回の「ムー展」では、これまでに追いかけた謎にまつわる物的証拠の展示があります! 神獣のミイラや測定器、サイババの灰などが並ぶ中、特に筆者が気になったのは、2点。

まずは「世界最強の超能力者が曲げたスプーン」。そう、スプーン曲げといったら、ユリ・ゲラー! なんと曲げられたスプーンが、それもサイン入りで展示されていました。




そしてビッグフットの足型。なお、奥には自分の足を乗せて比較できるコーナーがあります。靴のサイズ27cmと大きめの筆者が足を並べても、全く比べ物になりませんでした。




40周年のお祝いゾーンもありました。愛読者には著名人も多く、漫画家の吉崎観音さんのイラスト(!)や、福山雅治さんからのお祝いメッセージ(!!)などが並んでいてビックリ。



また、映画との関わりのコーナーには、大ヒットアニメ映画君の名は。』の新海誠監督のインタビューも掲載。実は監督も小中学生の頃は愛読者。そのため『君の名は。』の劇中に「ムー」が出てくるシーンもあるんです。知らなかった~。

「ムー」の世界をもっと体験してみる
ムー展では、コンテンツ以外からも「ムー」の魅力に迫っています。まず、ムー編集部を再現。この日は現在の三上編集長が特別に来場していました。




「ムー」でインスタ映えしたい人(?)向けには、超常現象の一部になれるフォトスポットもあります。



またグッズコーナーも充実です。Tシャツ(税抜4444円!=税込4800円)をはじめ、トートバッグ、クリアファイルマスキングテープなど「ムー」の要素をあしらったアイテムがずらりと並びます。



またひとつ下のフロアにあるカフェでは、「ムー40th cafe」として限定メニューも展開。ビッグフットの足型をイメージしたハンバーグ、墜落したUFOをワッフルなどで表現したデザートなどが特別提供されています。

中でも魔女のパワーストーンドリンクは、レモンジュースを入れると青からピンクに変わる不思議なドリンク。特別に小サイズをもらいましたが、なるほど「ムー」っぽい怪しさを感じた逸品でした。



以上、歴史の重みとミステリーの魅力を感じることができる「ムー展」でした。最後に、入口に掲げられた現編集長からのメッセージを。

「これからも世界にミステリーがある限り、月刊『ムー』は謎の探求を続けていく所存です。」


「創刊40周年記念 ムー展」
・期間 2018/10/12(金)~2018/10/29(月) 10:00~21:00
※最終日は18:00閉場
※入場は閉場の30分前まで
https://art.parco.jp/parcomuseum/detail/?id=46
・会場 パルコミュージアム 池袋パルコ・本館7F(お問い合せ:03-5391-8686
・入場料 一般700円 学生600円 小学生以下無料(各種割引あり)

(高柳優/イベニア)

ムー展 入口