「今の時代の子どもが羨ましい」―。先日のガールズちゃんねるにそう投稿した女性がいた。彼女は小さい頃からお尻と太ももの境目に大きなアザがあるのがコンプレックス。体育の時間はブルマからアザがはみ出ていないかどうかが気になり、授業に集中できなかったという。現在はブルマではなく短パンを着用している学校が増えているため「今みたいな短パンなら思いっきり体育もできたかな」と漏らしている。

37歳の筆者も、子ども時代はブルマだった。確かにアレには嫌な思い出しかない。「ハミパン」という言葉を今の子どもは知っているだろうか?ブルマを穿いているともれなく誰かがブルマから下のパンツをはみ出させているため、女子同士はよく「ハミパンしてるよ」と注意し合っていた。今改めてブルマ姿をネットで検索して見てみたが、太もものムチムチが強調されてどう考えても目のやり場に困ると思う。(文:みゆくらけん)

発達障害児への対応がなされるようになった」「インターンシップがうらやましい」

「現代の子どもが羨ましい」昔と比べて変わったこと

ブルマ短パンに変わったこと以外にも、今の子どもが羨ましいと感じることは多くあるようだ。「今の時代の子供なら良かったのにって思う事!」のスレッドには、

「教室に冷暖房が完備されていること」「体罰がなくていい」
「いじめの対応。泣き寝入りせずにすむ」
発達障害児への対応がなされるようになったこと」
インターンシップがうらやましい」
「習字セットの硯が硯じゃない!軽い!プラスチックなのかな?」

といった書き込みがあった。以前はいじめられても泣き寝入りするしかなかったが、最近では学校や先生がきちんと対応してくれると感じている人が多いようだ。また、発達障害への理解も進み、当事者は必要な支援を受けやすくなった。

他に「オタクがそこまで迫害されないこと」という意見もあった。

「若者の流行が細分化してアニメ等のオタク文化もその一つになってる。学生はオープンなオタクも多いし羨ましい。私の時代は速攻で奇異な目で見られていじめられたよ」

というコメントには深く頷ける。確かに昔はオタク=キモい・ダサイという空気があったが、今や「オタク」とはむしろ褒め言葉で使われることも多い。

ネットやSNSには賛否両論、「情報が手に入りやすい」「黒歴史を発信してしまう」

賛否両論なのはネットやSNSの普及だ。単純に「情報が手に入りやすい」というメリットの他、肯定派からは

「転勤族で2年くらいで転校していたから今みたいにLINEとSNSでつながってたらもっと友達いたのにって思う」
「ネットがあれば、友達ゼロでもいじめられてても耐えられたと思う。同じような人や賢い人に支えられたりアイディアを貰ったり、苦手な人の対処法とかも相談できる」

などという声が。一方「ネットやSNSがあることで逆に苦労していると思う」という否定派からは、

「(情報を)知らない楽さもある」
「SNSのいじめとかあるし、喧嘩してSNSに名指しで悪口書かれたりと、今の時代の子供は大変」
「SNSが発達している今の時代に学生時代を過ごさなくて良かったーと思っています。絶対とんでもない黒歴史を発信してしまう…」

など納得の意見が出ていた。

個人的には今の子どもは昔に比べ、かなり「大事に大事に」育てられているなァと感じる。自分の子ども時代を振り返ってみると、今のような「加湿が~」「除菌が~」とかに神経質になるムードもなかったし、良い意味で大らか、悪い意味で適当な子育てというか環境だったと思う。どちらが子どもにとって良いのかは難しいところだが。