トヨタ自動車は、車を運転しながらでも安全かつ便利にスマートフォンスマホアプリを使えるオープンラットフォーム「スマートデバイスリンク(SDL)」を実用化し、国内市場向けの初のSDL対応モデルとして、新型の用品ナビを2018年12月に発売を開始する。

そのSDLのデモンストレーションが、2018年10月16日から幕張メッセ千葉県)で開催されているIT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN2018」で行われ、記者も体験した。

AIによる音声アシスタントで手を使わずにアプリ操作

警察庁によると、運転中の携帯電話の使用に関する交通事故は、2016年度に1999件発生し、5年前の約1.6倍。特にスマホ画面を見たり操作したりして起きた事故は、同約2.3倍だ。 SDLは、LINEが開発する人工知能(AI)による音声アシスタント「Clova Auto」などを駆使し、運転中に手を使わなくとも各種のアプリを操作可能にし、事故の可能性を大幅に減らしたのが特徴。ユーザーアプリ開発者・自動車メーカーそれぞれにwin-winな環境の実現を目指している。

デモンストレーションでは、Clova Autoを立ち上げた車内でのメッセージの送受信や、ドライブ中の音楽の選曲を実演。SDLはナビに搭載されており、ハンドルを握ったままでも指1本でのタッチ操作とナビに話しかけることでLINEメッセージの送信や渋滞情報を知ることができる。AndroidiOSいずれにも対応し、マルチに拡大していく戦略である。

SDLを活用して使えるアプリは、まず18年12月LINEMUSICが、19年春からClova Autoが予定されており、順次追加されていく。

デモンストレーションの中では、AIが聞き取れない場面があった。LINEの担当者によれば、言語認識の精度は常にブラッシュアップされていくので、より簡潔な会話でも応答できるようになるだろうとのことだ。

SDLは、トヨタ以外の自動車メーカーも参画していて、ゆくゆくはトヨタ以外の車でもSDLを活用できるようになるという。<J-CASTトレンド>

ハンドルを握りながらでも、車外のスマホともコミュニケーションができるようになる