立山黒部アルペンルートと並ぶ黒部ダムへのアクセスルート「黒部ルート」の一般開放が決定しました。

ほぼトンネルの物資輸送ルートを一般開放

富山県関西電力2018年10月17日(水)、「黒部ルートの一般開放・旅行商品化に関する協定」を同日に締結したと発表しました。

黒部ルートは、トロッコ列車で知られる黒部峡谷鉄道の終点、欅平(けやきだいら)駅と黒部ダムを結ぶ関西電力の物資輸送ルートです。長さは約18kmで、トロッコ列車エレベーター、インクライン(貨物用のケーブルカー)、バスを乗り継ぎます。大半の区間はトンネル内です。

これまで関西電力は、年間2000人ほどを対象に一般向けの見学会を開催してきましたが、富山県は新たな観光ルート化をねらい開放を求めてきました。

今回締結された協定では、富山県は旅行商品の企画・運営を担い、関西電力は安全対策工事を行います。工事はおおむね5年をめどに実施。一般開放はその後の、2024年度になる見通しです。

受け入れ規模は原則として6月から10月までで8000人程度とし、天候などの条件が整った年は最大1万人程度とします。

富山県関西電力は「今後、黒部ルートの一般開放・旅行商品化により、立山エリアと黒部エリアを結ぶ周遊観光が可能となることで、黒部ダムを中心とした貴重な産業観光ルートの魅力をさらに充実し、『立山黒部』の世界ブランド化を進めてまいります」としています。

【地図】南北に通る「黒部ルート」

関西電力の黒部専用鉄道。見学会で乗車できる(2015年8月、草町義和撮影)。