2019年に開局60周年を迎えるテレビ朝日では、岡田准一を主演に迎え、山崎豊子原作の不朽の名作「白い巨塔」をドラマ化することが決定。2019年に、5夜連続のスペシャルドラマとして放送することが分かった。

■ 岡田准一、自身初となる医師役に!

1965年新潮社より刊行された「白い巨塔」は、大阪の大学病院を舞台に、医療ドラマの枠を超えた人間の本性を描き、シリーズ累計600万部を突破したベストセラー小説だ。

そんな山崎の作品の中でも“傑作”と呼び声高い同作で、主人公・財前五郎を演じる岡田は、2018年に映画「関ヶ原」で第41回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。

公開中の主演映画「散り椿」が第42回モントリオール世界映画祭で審査員特別賞を受賞するなど、俳優として目覚ましい活躍を見せ、確固たる地位を確立している。

2001年のスペシャルドラマ「反乱のボヤージュ」以来、18年ぶりに同局のドラマに主演する岡田は、テレビドラマの出演も2015年以来となる今作で、自身初となる医師役に挑戦。

さらに、山崎作品にも初出演となり「『白い巨塔』という作品を制作することも、僕が財前五郎という人物を演じることも、“今やること”に何らかの意味や意義があると思います。

それを探し、見つけながら、監督はじめ、みんなでエネルギーをぶつけて『白い巨塔』と戦っていますので、ぜひ出来上がりを期待してお待ち下さい!」と力強い意欲を見せる。

■ 巨匠・鶴橋康夫が圧倒的なスケールで物語を紡ぐ

また、テレビ朝日が5夜連続のドラマスペシャルを制作・放送するのは、開局45周年スペシャルドラマ「弟」以来、15年ぶりとなる。

監督を務めるのは、数々の名作ドラマを手掛け、近年は映画界でも活躍し、紫綬褒章、旭日小綬章を受賞した巨匠・鶴橋康夫。

脚本には、日本アカデミー賞を受賞した羽原大介らを迎え、開局60周年にふさわしい布陣で挑む今作では、物語の設定を2019年に置きかえ、現代の最新医療ならではの今までにない新たな「白い巨塔」が描かれる。

■ 財前五郎役・岡田准一コメント

山崎豊子さんの作品というのはどれも人間模様が深く描かれたものばかりですし、中でも「白い巨塔」は誰もが知る名作。

人間の欲望や思惑、生きざまがドラマチックに表現されています。

財前五郎という人物は現代にはなかなかいないキャラクター。何かにおもんぱかっていないと生きづらい世の中にあって、財前は絶対の自信と揺るがない信念を持ち続け、野心を抱きながらギラギラとエネルギッシュに生きています。

医師として、この“白い巨塔”を登っていこうとあがき、もがく男なのだと思います。「やるからには財前五郎を味わい尽くそう」という気持ちで、監督を信じてついていきたいです。

撮影は始まったばかりですが、現場はとても楽しいです。難しいシーンばかりでどのシーンも気が抜けないのですが、他の出演者の方々もどんな芝居をするのか模索されたり、楽しみながら撮影に臨んでいらっしゃるのを感じています。

また、今回“医師役”にも初めて挑戦していますが、今作は設定を現代に置き換えているので、医療技術なども現代風にアレンジされています。

医学の進歩に伴って、今の時代だからこそできる「白い巨塔」になっていると思いますので、そういった部分にもご期待ください。

白い巨塔」という作品を制作することも、僕が財前五郎という人物を演じることも、“今やること”に何らかの意味や意義があると思います。

それを探し、見つけながら、監督はじめ、みんなでエネルギーをぶつけて「白い巨塔」と戦っていますので、ぜひ出来上がりを期待してお待ち下さい!

■ 「白い巨塔」第一夜あらすじ

腹腔鏡手術のスペシャリストとして医学界に名をはせる、浪速大学医学部第一外科・准教授の財前五郎(岡田)。

たくましい体と精悍(せいかん)な顔つきに加え、気さくな人柄は、付属大学の学生や医局員たちに慕われ、浪速大学のスター准教授として君臨していた。

ある夜、浪速大学・滝村名誉教授の喜寿を祝うパーティーのさなか、“スペ患”である近畿新聞会長・山田音市の容態が急変。膵癌を患う山田は、執刀医に財前を指名する。

本来、山田は第一外科・東貞蔵教授のスペ患。上司である東を差し置いて自分が執刀するわけには…とためらいを見せる財前だったが、心の中では期せずして舞い込んだチャンスにほくそ笑んでいた。(ザテレビジョン

5夜連続ドラマスペシャル「白い巨塔」で主人公・財前五郎を演じる岡田准一