速水もこみちフランス・パリを訪れ、現地で活躍する3人の日本人シェフと出会い、彼らからインスピレーションを得ながら世界で1つだけのレシピを完成させるフードドキュメンタリー「速水もこみちの世界でたった1つのレシピ」(全9回、GYAO!で配信中)。

【写真を見る】速水は現地で作った料理について「アーティスティックな料理に仕上がりました」

出演する速水は俳優としてさまざまな作品に出演しながら、2011年より日本テレビ系ZIP!」内のコーナー「MOCO’Sキッチン」を担当し、2017年3月からはかつお節やだしを扱う「にんべん」のアンバサダーとして商品開発にも携わるなど、多方面で活動している。

そんな速水に、今回のフランスロケについて話を聞いた。

――今回のロケは全てフランスで行ったということですが、それ以前にフランスに行ったことはありましたか?

一度だけあります。2013年に「グルマン世界料理本大賞(Best Japanese Cuisine Book グランプリ)」という料理本の賞をいただいて、その授賞式に出ました。

――その時と今回でパリの印象は違いましたか?

最初に行ったときはバタバタしていて、あまり滞在日数もなかったんですが、今回はマルシェ(=市場)に行ったり、パリの街を散策したりしましたし、ノルマンディー地方にも行きました。

パリでは、現地で活躍する3人の日本人シェフにお会いして、皆さんに今のフランスの食文化やフランスの良さ、市場にある面白い食材などを教えてもらったりしながら過ごしました。

――マルシェに行った感想は?

とても楽しかったですね。マルシェの店の人たちはお話が好きなので、買い物する側はそこから「この食材を使って、きょうはこういう料理を作ってみようかな?」みたいなアイデアも膨らむし、レシピを教えてもらったりもします。

いろんな人がその場所に集まるわけですから、コミュニケーションも生まれますよね。そういう、“食”で人がつながる場所でもあるんだなって思いました。

――3人のシェフとお会いした印象は?

とてもすてきな方々で、料理に対して信念を持っている方たちでした。皆さんの得意料理を見せてもらうだけでも面白かったし、皆さんのレストランの雰囲気も料理のスタイルに合っているなと思いました。

――手島竜司シェフのレストラン「PAGES」は開放的な厨房が印象的でした。

日本のお寿司屋さんの感じに近いですね。そうやって日本にあるスタイルを向こうに持って行ったりもしていて。お客さんの顔を見たり、会話しながら自分の料理を味わってもらえる“いい距離感”ですよね。

――3人のシェフにお会いして、フランスで成功する日本人シェフの共通点のようなものはありましたか?

とにかく皆さん、ものすごく勉強なさっていました。ご本人たちは「まだまだ勉強」とおっしゃっていたんですけど、自分たちの思いを強く持って、お客さんの喜ぶ姿をイメージして作っているのは一緒じゃないかなと思います。

――今回、それぞれのシェフと一緒にレシピを考案したとのことですが、何か意識したことやテーマなどはありましたか?

フランス料理は世界三大料理の一つで、伝統を守りながらも常に進化し続ける“とらわれない料理”だと思っています。そういうことも大事にしながら、スタッフの方々とも打ち合わせを何度も重ねました。視聴者の方に分かりやすいように、最初はフランスらしく鴨を使ったりして、旬の食材もちゃんと使った、アーティスティックな料理に仕上がりました。

――その料理を現地の人たちに食べてもらっていましたが、緊張はありましたか?

料理を振る舞うことはよくあるんですが、フランスと日本では勝手が違うので、正直、緊張はちょっとありました。でも、僕はフランス語が分からないけど、言葉ができなくても“食”を通して喜んでもらえたというか、コミュニケーションを取れたのが良かったなと思います。お褒めの言葉もいただけたので、やってよかったと感じましたね。

――今回はフランス・パリを中心とした旅でしたが、今後同じように“食”をテーマに旅してみたい国はありますか?

難しいですね…アジアも好きですし、他の三大料理のある中国とトルコもいいし、北欧もいいなと思いますし…いろいろな国を回りたいですね。いろんなシェフとコラボレーションして、面白い料理を作りたいです。

――では、最後に視聴者へ向けてメッセージをお願いします。

この番組には、普段なかなか見ることができない、美しい料理が映し出されています。ただ僕が料理を作っているだけではなくて、シェフとの共同作業なので、男同士がイチャイチャして作っているような光景も映っています(笑)。

僕自身もできあがった映像を見せてもらって、みんなのチームワークで一つのものを作り上げる瞬間ってすごく格好良いなと思いました。

フランスの歴史も感じられると思いますし、画面からフランスが伝わるような、行きたくなるような、食べたくなるような自信作になっています!(ザテレビジョン

フランス・パリで活躍する3人の日本人シェフを訪ねた速水もこみちにインタビュー