アジア勢2連敗の南米強豪 日韓両国は「内容でも圧倒した」

 ウルグアイ代表は12日の韓国戦(1-2)に続き、16日の日本戦にも3-4で敗れた。FIFAランキング5位の強豪国がアジアのチームに連敗するという結果は、戦前には予想できないものだったと言っていいだろう。

 韓国のサッカー専門サイト「InterFootball」は、「韓国と日本が並んで勝利。ウルグアイが弱くなったのか」と見出しを打ち、日韓両国の試合結果を基に記事をまとめている。

 同サイトはまず、「ウルグアイはベストメンバーではなかった。攻撃の中心となるFWルイス・スアレスバルセロナ)とDFホセ・ヒメネス(アトレチコ・マドリード)が抜けていたからだ。それでもここまで崩れるとは予想もできなかった。アジアの2チームは内容でも圧倒した」と伝えた。

 さらに韓国の試合内容について、「韓国はボールポゼッションが53%で、ウルグアイが47%。枠内シュートは5本で、ウルグアイは2本だった」と報じ、日本の試合内容についても「『韓国戦よりもコンディションは確実に良くなっている』とウルグアイオスカル・タバレス監督は語っていたが、完全に日本の攻撃陣にウルグアイの守備は翻弄されていた」と報じた。

 この試合で日本のシュート数は14本、ウルグアイは9本で、よりどちらに得点チャンスが生まれていたのかは明らかだった。

 この2試合の結果だけを見て、「アジアサッカーが成長している」と断言するのは難しい。だが、同サイトは「今年6月のロシアW杯でウルグアイはベスト8に入ったチームだということ。一方で日本はベスト16入りを果たし、韓国もグループリーグで敗退したもののドイツを破った」という事実を踏まえ、日韓の両国は良い流れで、代表チーム作りができていると伝えている。


(金 明昱 / Myung-wook Kim)

12日の韓国戦、16日の日本戦と2連敗を喫したウルグアイ代表【写真:Getty Images】