イグアインとクトローネを中心とするプロジェクトをカリスマFWが受け入れられるか

 米MLSメジャーリーグサッカー)のLAギャラクシーに所属する元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、古巣であるセリエAの名門ACミランへの復帰説が浮上している。イタリアサッカー専門サイト「カルチョメルカート・コム」は、約1カ月後には結論が出るとしつつ、金銭面の問題ではないと報じている。

 ミランイブラヒモビッチの間では、これまで何度か復帰説が流れた。しかし、イブラヒモビッチの代理人であるミノ・ライオラ氏は、昨季の中国資本とマッシミリアーノ・ミラベリ氏、マルコ・ファッソーネ氏の強化部門で構成されたミランを全く交渉相手としてみなさなかったという。そこには根強い不信感があり、自身の抱える選手を給与未払いなどのトラブルに巻き込ませたくないという意図があったようだ。

 しかし、クラブOBで元ブラジル代表レオナルド氏がスポーツディレクター(SD)になり、経営資本が米ファンド「エリオット・マネジメント」になったことで、ライオラ氏とミランの関係は劇的に改善されている。それは、今後訪れるイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマの契約延長交渉などでも大きな要素になりそうだ。

 そうしたなかで、イブラヒモビッチが来年1月にミランへ復帰するのに障害は大きくないという。金銭的な問題もなく、唯一の障害はイブラヒモビッチミランでどのような立場になるか。レオナルドSDは現在のプロジェクトの中心を、アルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインイタリア代表FWパトリック・クトローネに置いているという。イブラヒモビッチは経験と実績のあるストライカーとして、彼らを補う存在。それをカリスマFWが受け入れることができるかどうかが最大の問題であるとしている。

 37歳のイブラヒモビッチは、古巣ミランで経験を伝えていくベテランの役割を果たす復帰となるのだろうか。その結論に注目が集まっている。


Football ZONE web編集部)

古巣であるセリエAの名門ACミランへの復帰説が浮上しているイブラヒモビッチ【写真:Getty Images】