統計によると日本は世界一の長寿国と言われている。中国メディアの快資訊は14日、日本と中国の平均寿命を比較すると10年もの差があると指摘し、「なぜ日本人はこれほど長寿なのか」と疑問を投げかけ、日本人の生活習慣からその秘訣を分析する記事を掲載した。

 記事は、2015年時点で日本人の平均寿命は83.84歳に達し、世界一の長寿国となっていると指摘し、さらに驚かされるのは「高齢者であっても、生活の質が高く、健康で充実した毎日を過ごしている」ことだと主張した。そして、日本人と中国人の生活習慣を比較し、そこに隠された長寿の秘訣を紹介した。

 まずは「食習慣」に注目し、日本人の食事は薄味であることと、魚介類を多く食べること、野菜を多く摂取すること、食材の味を活かしたシンプルな味付けという特色があると指摘した。中華料理は調理法も食材も実に多彩で、各地の郷土料理を含めれば、特色を一つにまとめることなどできないほどだが、一般的には油が多く使われ、味が濃くて辛い特徴があり、塩分や脂肪分を多く摂取してしまう傾向にある。

 また、「腹八分目」というように日本人は「満腹になるまで食べない」とし、これも長寿の秘訣となっていると指摘した。この点、中国人は円卓を囲み、「皆で満腹になるまで食べることが、最高のもてなしであり、家族や友人との絆を深める上で欠かせない」と考えるゆえに、健康面から言うと体に負担を掛けていると主張した。

 その他、生活している場所の「自然環境と医療環境」も、日本人を長寿にしている要因であると指摘した。日本と比較すると中国は、大気汚染の問題が深刻化しており、国民が受けられる医療制度も、地域や経済状況によって大きな格差が存在している。続けて、中国人の食習慣や生活環境が健康に与える影響は大きいゆえに、人々の意識が健康志向に向かう一方で、「若いうちから生活習慣病を患う人が増加している」と主張。中国もずいぶん豊かになったが、日本人と同等の長寿を実現するには改善しなければならない点が数多くあることを強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人のように長生きするには・・・「改善すべき点はこんなにも」=中国メディア