1978年に初期型が発売され、今年40周年を迎えるヤマハの歴史的名車『SR400』。新たな排出ガス規制に対応するため、2017年には一時生産が終了していたが、今年になって見事復活! 2018年11月28日より販売が開始される。
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新SRといえば、40周年の節目を記念したアニバサリーモデル『SR400 40th Anniversary Edition』が同時にリリースされたのもバイクファンにとっては注目のニュース。ギターを思わせるサンバースト塗装のタンクや、サイドカバーの電鋳エンブレムなど特別な装備を与えられ、500台限定の販売となるこの車両、実車を見る機会に恵まれたので、その魅力をお伝えしたい。
奥が新型『SR400』で手前が限定500台の『SR400 40th Anniversary Edition』。
『SR400 40th Anniversary Edition』最大の特徴は特徴的なサンバースト塗装が施されたタンクなどの外装類だ。ギターなどに用いられる手法による美しい仕上げは、楽器メーカーをルーツに持つヤマハならではのもの。実際にサンバースト塗装のヤマハ製ギターと並べると、その仕上がりは驚くほど似ていることがわかる。1台ずつ手塗りされているというだけあり、その美しさは息をのむほど。このタンクだけでも、限定モデルを手に入れる価値があると感じさせられた。
ヤマハ製のギターと並べると、サンバースト塗装タンクの仕上がりの良さが感じられる。
それ以外にも、限定モデルならではの装備はいくつもある。タンクに装着される音叉マークのエンブレムは真鍮製。サイドカバーにも電鋳工法による輝くエンブレムが光る。ホワイト地のクラシカルなメーターには「40th Anniversary」の文字が印字されていた。さらにゴールドのホイールリムや、サイドが皮革調とされたシートなど、スペシャル感の高いパーツがアニバーサリーモデルならではの雰囲気をさらに盛り上げている。
サイドカバーのエンブレムも電鋳工法によるスペシャルなもの。
ゴールドのリムが外装のカラーリングとよく似合う。
メーターパネルにも「40th Anniversary」の文字が刻まれる。
シートも外装と合わせて高級感を高めたスペシャル品だ。
厳しい「二輪車平成28年排出ガス規制」に対応した新型『SR400』は、O2フィードバック制御の精度向上などにより環境性能を高めたほか、新たに蒸発ガソリンの外気への排出を低減するキャニスターを装備。加えて、同社ならではの音響解析技術を駆使し、マフラーからの排気音は低音と歯切れの良さを向上させている。単に、排出ガス規制に対応させただけでなく、バイクの魅力の1つである”音”にもこだわっている点がヤマハらしい。
エンジン左側にある見慣れない物体が、今回追加されたキャニスター。
以前から音作りには定評のあったマフラーも、さらにブラッシュアップされている。
価格は69万1200円と、標準モデルの57万2400円から11万8800円アップとなる『SR400 40th Anniversary Edition』。ただ、実物の完成度の高さを目の当たりにすると、それだけの価値は十分にあると納得。なにより、限定モデルなので、あとで欲しいと思っても手に入らないのだ。プレミアム価格が付いてから後悔するより、気になっている人は今のうちに予約を入れておいたほうがいいかもしれない。
個人的に「SR」シリーズが一番カッコよく見えるのはタンクとエンジン、それにエキパイの曲線が映えるこのアングルだと思う。
関連サイト
SR400 40th Anniversary Edition
text増谷茂樹
(d.365)
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