明治安田生命J1リーグ第30節の9試合が、19日から21日にかけて行われる。

▽いよいよ残り5試合となったJ1。ここに来て首位が入れ替わった川崎フロンターレサンフレッチェ広島はそれぞれヴィッセル神戸、清水エスパルスと対戦する。両者の勝ち点差は僅かに「1」。気を抜けば一気に差を広げられてしまう張り詰めた空気が漂っている。

▽一方、残留争いは更に熾烈を極める。今節は最下位V・ファーレン長崎vs15位ジュビロ磐田に、14位柏レイソルvs16位名古屋グランパスの下位チームによる直接対決が勃発。5連勝で降格圏を脱出したガンバ大阪やここ6試合未勝利の神戸も安全とは言い難い。こちらも1試合でガラリと」順位が変動する可能性がある残留争いも見逃せない。

▽その今節9試合の見どころを、コンパクトにまとめて紹介する。

◆大ピンチの柏、残留へ山場の一戦!
柏レイソル vs 名古屋グランパス
[10月19日(金)19:30]
▽14位の柏(勝ち点33)はルヴァン杯で120分の激戦の末敗退…。対する名古屋(勝ち点31)は入替PO圏の16位ながら2試合未消化。代表で負傷交代のFW伊東純也も気がかりな柏にとって山場の一戦だ。

◆状況類似も切実なのは鳥栖
ベガルタ仙台 vs サガン鳥栖
[10月20日(土)14:00]
▽ともに直近3戦1分け2敗と勝利のない両クラブの対戦。とはいえ、仙台がACL権射程の7位に付けているのに対し、鳥栖は自動降格圏の17位。残留争い混戦中に復調したい切実な鳥栖が敵地で牙を剥く。

◆勝利に導くのは日本代表デビューの北川か、得点ランクトップのパトリック
清水エスパルス vs サンフレッチェ広島
[10月20日(土)14:00]
▽連勝中の清水は先日のパナマ戦で日本代表デビューした北川航也にゴールに期待がかかる。同じく代表帰りの青山敏弘と佐々木翔擁する広島もそろそろパトリックに得点が欲しいところ。5試合ぶり勝利で首位返り咲きを目指す。

◆連勝街道で両雄激突!アクセル全開で勝利へ突き進む
ガンバ大阪 vs 横浜F・マリノス
[10月20日(土)15:00]
▽目下5連勝中のG大阪。降格圏脱出も予断は許さない。出場停止明けのファン・ウィジョは韓国代表でも得点を挙げ好調をキープ。気を付けたい横浜FMも3連勝と好調だ。リーグ最強の点取り集団が2週間の空腹を満たす。

◆浦和2年ぶり勝利へ
浦和レッズ vs 鹿島アントラーズ
[10月20日(土)16:00]
▽シーズン半ばまでの不調から一転、尻上がりに順位を上げてきた両者の一戦。鹿島は日本代表MF三竿健斗が累積警告で出場停止。4日後に控えるACLも加味しての戦いとなる鹿島に、直接対決6連敗中の浦和が2年越しの勝利を目指す。

◆初ルヴァン決勝進出の湘南、残留へ突っ走れるか
湘南ベルマーレ vs 北海道コンサドーレ札幌
[10月20日(土)16:00]
▽前節リーグ4戦ぶり白星を飾った湘南は、先日ルヴァン杯で初の決勝進出。この勢いのままリーグで連勝飾り、残留へ突っ走りたい。一方の札幌もACL出場へ負けられない。前節出場停止だった都倉賢が前回対戦同様勝利に導くゴールを奪うか

FC東京の不調完全脱出にC大阪のエースが立ちはだかる
FC東京 vs セレッソ大阪
[10月20日(土)19:00]
FC東京は前節9戦ぶり勝利で長いトンネルを脱出。だが、上位再浮上へDFチャン・ヒョンスの出停が気がかりか。C大阪は3戦未勝利&MF山村和也、DF松田陸離脱もFW杉本健勇に復帰の可能性。エースの帰還試合を白星で飾りたい。

川崎F、連覇へ試練…神戸のリージョ戦術浸透はいかに
川崎フロンターレ vs ヴィッセル神戸
[10月20日(土)19:00]
▽単独首位に立った川崎F。しかし、守田英正と阿部浩之が出場停止。負傷で代表を辞退した小林悠の状態も気がかりだ。神戸は前節連敗ストップも6戦未勝利中。代表ウィークでリージョ戦術はどれだけ浸透したのか。両者のパスワークにも注目だ

◆ファンマと川又堅碁、チームを救うのは?
V・ファーレン長崎 vs ジュビロ磐田
[10月21日(日)16:00]
▽最下位長崎は勝利を目指すのみ。前節6戦ぶり先発のファンマがJ1初弾を記録した相手から再び得点を奪えるか。磐田は前節静岡ダービー大敗で1試合未消化も15位転落。負ければ降格圏転落の可能性もあるこの危機を代表帰りの川又堅碁は救えるか

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