映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』(公開中)の大ヒットを記念して、実写映画&dTVドラマイッキ見“応援上映”が10月18日に新宿バルト9で開催され、舞台挨拶に山崎退役の戸塚純貴と、アニメ版で山崎の声を担当している太田哲治登壇。“W山崎”が会場から大歓声を浴び、2人共が「こんなこと初めて!」と大感激。太田が戸塚のおねだりによって「スパーキング!」など名セリフを放つと、観客から「もっとちょうだい!」と声が上がるなど熱気にあふれたイベントとなった。

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空知英秋の人気コミックを実写化した『銀魂』(17)の続編となる本作。8月17日より公開となり、興行収入は36億円を突破。シリーズの累計動員数は560万人を超える大ヒットとなった。

真選組監察方の山崎退は、地味が取り柄の男。しかしこの日は山崎に焦点を当てたイベントとあって、“地味”と書いたうちわも見かけられた会場からは「山崎ー!」と大声援が上がり、戸塚も「泣きそう」と登場時から涙目。太田も「ドキドキしてます」と感激しきりだった。

太田は、戸塚の演じた山崎に大満足だそうで「戸塚くんだったら大丈夫だと思った」と信頼感たっぷり。戸塚は「うれしい」と喜びを爆発させ、「太田さんの鼻から抜けているような、聞き心地のいい声。そのなめらかなニュアンスを実写のほうでも参考にさせていただいた。アニメの山崎退に近づけてやりたいなと思っていた」と役作りについて明かしていた。

戸塚は「山崎退のセリフに救われていることがたくさんある」そうで、「“踏み台No.1”など、もしかしたら、ほかの人が持っているものではなくて、そうではないもので輝ける場所があるんじゃないかと勉強になった。僕にとって山崎は、かけがえのない存在」と心を込めると、太田は茶目っ気たっぷりに涙ぐむような仕草。「私も山崎はどこにでもいる存在だと思って、少しでも共感してもらえるとうれしいと思って演じている。それを戸塚さんが意識してくださっていると聞いて、やっていてよかったなって思った」と語るなど、“W山崎”で並々ならぬシンパシーを寄せ合っていた。

舞台挨拶中盤には、福田雄一監督が乱入。「言ってほしいセリフがあったりするんでしょ?」と福田監督からけしかけられると、戸塚は胸からメモを取り出し「太田さんが来るということで好きなセリフをメモってきた」と告白。太田が「スパーキング!」など名セリフを放つと、会場も大熱狂。感動しきりの戸塚を太田が胸で受け止めると、さらなる拍手が上がっていた。

会場の熱気を見て、福田監督が「『3』やろう!」と続編へ意欲を見せるひと幕も。太田が「山崎もいろいろな話があります。あんぱんとかあんぱんとか、あんぱんもあります」と山崎があんぱんを食べる人気エピソードに触れると、戸塚も「来年はあんぱん生活ができるということで!」とノリノリ。会場からは「山崎、尊いよ!」と最後まで山崎コールが鳴り止まなかった。(Movie Walker・取材・文/成田 おり枝)

太田哲治が「スパーキング!」名セリフ披露に戸塚純貴も大感激