11月30日(金)公開の映画「かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―」(11月23日[金]鹿児島・熊本先行公開)の完成披露試写会が10月18日に都内で行われ、舞台あいさつに出演者の有村架純、國村隼、桜庭ななみ、歸山竜成、木下ほうか、筒井真理子、板尾創路青木崇高と吉田康弘監督が登壇。

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同作品は、人生を鉄道になぞらえて描く映画「RAILWAYS」シリーズの最新作で、前作の映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」から7年ぶりとなる。

鹿児島から熊本を結ぶ「肥薩おれんじ鉄道」を舞台に、愛する人を失った“ふぞろい”な3人の家族の再出発を描く。

晶(有村)は、夫・修平(青木)とその連れ子・駿也(歸山)と東京で幸せに暮らしていたが、修平の突然の死で生活が一変してしまう。

残された駿也と共に、修平の故郷・鹿児島へ向かい、まだ会ったことのない義父の節夫(國村)を訪ねる。

節夫は鉄道の運転士の仕事一筋で家族を顧みず生きてきたが、突然やってきた晶たちを受け入れ、3人の共同生活が始まる…というストーリー。

舞台あいさつで、有村は「晶自身も私自身も、母親というものがどのような役割をしているかというのは分からないところでもあったので、そこは自分自身が晶に寄り添って演じられればと思った」と初めての母親、シングルマザー役について語った。

さらに「(修平の死という)ある出来事が起こってからのお話なので、その出来事が起こるまでの過程って何にも情報がなかったんです。

晶がこれまでどういう人生を歩んできたのかというのが何にも描かれずに始まるので、そのへんのバックボーンは監督と共有し合いながら作らせていただきました」と裏話を明かした。

一方、國村は「この映画に登場する人たちはどこか不器用な人たちばかり。そんな中で、特に節夫さんは不器用でなおかつ頑固。そんなイメージのキャラクターだったので、そのように演じました」と告白。

また、運転士という役柄については「運転士のお客さんがご覧になっても『こりゃあ違うで』と言われないように、そこはすごく神経を使いました」と振り返った。

そんな中、歸山が「海沿いのシーンがすごく寒くて、普段みんな休憩中はしゃべるのに、その時はみんなしゃべらなかったんです。その時に國村さんを見たら(設定が夏のため)半袖のシャツ一枚で、ちょっと気まずかったです」と撮影中のエピソードを明かし、会場を沸かせる一幕も。

最後に、有村は「この作品は映像も美しいですし、風景も楽しんでいただけると思います。家族のあり方とは何だろうということをあらためて考えさせてもらえるような優しい作品です。ぜひ見終った後、優しい気持ちになって帰ってください」とアピールした。(ザテレビジョン

舞台あいさつに登壇した一同