自分のスタイルを非定番でアップデートしよう
大人だからこそ、いわゆる定番品と呼ばれるアイテムをあえて選ぶのはやめませんか? 定番品というのは長い時を経て、時間という波に磨かれた玉(ぎょく)のようなものです。

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つまり、誰が選んでも当然良いものであることは明白であり、それをそのまま受け入れるだけでは、そもそも能がないと思われるかもしれません。大人なら自分のライフスタイルに合わせて、アップデートしたものを選ぶべき。そんな視点で今回3つのアイテムを紹介したいと思います。

まずは僕が2016年より監修するセイコー・プロスペックスの最新ダイバーズから、ジェットセッターを想起させる2トーンベゼルのデジタル時計『フィールドマスター SBEP003』をピックアップしました。唯一無二のユニークなルッキングながら、20気圧防水というのも実用的。外胴プロテクターは、ひと目でセイコーのアイデンティティを直感させる意匠であり、今回はそれを継承しつつ、デジタルでも必然性のあるフィーチャーの仕方をしたいと考えて作りました。ビジネスからカジュアルまでスタイリング的にも幅広くマッチするので、オンオフ問わずアクティブに使えます。

SEIKO PROSPEX LOWERCASEプロデュースモデル
フィールドマスター SBEP003
価格:3万2400円

ケースにプラスチックを採用したコスパ抜群の1本。日常生活用強化防水なので、普段使いにぴったり。ケースサイズは厚さ14.1×横49.5×縦49.9mm

続いて、LOOPWHEELERの吊り天竺のロングスリーブTシャツ『LOWERCASE×LOOPWHEELER天竺L/S』になります。ご存知のように世界的にも稀少性の高い吊り編み機を使ったLOOPWHEELERの吊り裏毛の柔らかでふんわりとした風合いは、まさに世界最高のクオリティ。ブランドのアイコニックなアイテムでもあるのですが、暑い時期にもできれば着続けたいと思い、あえて同じ織機で天竺を編んでもらい、スウェットとカットソーの間という“ちょうど良い”アイテムを作ってもらいました。海外出張に行くときの飛行機移動はもちろん、夏でもエアコンがきつかったり、急に寒くなったりする日の防衛策として、いつでもバッグに日常使いとして忍ばせておくと便利です。

LOWERCASE × LOOPWHEELER
天竺L/S
価格:1万7280円

オールシーズン活用できる、見た目はスウェット、素材はTシャツなロンT。カラーは写真のネイビーのみ。エディフィスで限定販売中。

3つ目は僕が監修したPORTERの別注コレクションから、『3レイヤーサコッシュ』をセレクトします。休日のバッグといえば、“ナン”みたいなワンショルダーがお父さんたちの定番かと思いますが、こちらのシンプルかつミニマルなサコッシュも、大人っぽくてスタイリッシュなのでオススメ。元々ロードレース用バッグとして使用されているスポーツアイテムに、アウトドア用品に使用される防水性の高い3レイヤーの機能性素材を使ったり、内装には仕切りを設けたポケットが取り付けられ、ジップ付きのアウトポケットも付いているなど、高い収納力と実用性を兼ね備えた作りになっているのもポイントです。

LOWERCASE×PORTER×EDIFICE
3レイヤーサコッシュ
価格:1万4040円

本体上部のスナップボタンで間口を開閉でき、内容物が落下しにくいように考慮。エディフィスのみでの取り扱い。 幅34×高23.5cm。

サービスやツールが日々進化して行く現代。音楽はかつてのようにCDを買って聴くのではなく、今やスマートフォンに配信されるストリーミング音源を、月額支払って誰もが普通に楽しむ時代になりました。このように当然、我々の生活スタイルもどんどん変わっていきます。

だからこそ、父親の姿も同じで、かつてのように、家庭のためにがむしゃらに働きながら無個性のまま老け込むのではなく、自分のスタイルを存分に追求して楽しむ父親になるべき。そのためにもモノ選びも変化すべきで、より素材や使い勝手などにこだわることで、それをナチュラルに着こなせるような自分になってほしいと思います。

梶原由景:クリエイティブ・ディレクター
幅広い業界にクライアントを持つクリエイティブ・コンサルティングファームLOWERCASE代表。デジタルメディア『Ring of Colour』などでオリジナルな情報を発信中。

【ママも子供も絶対に怒らないパパの買い物リスト200Over】

季節の変わり目はどうしても物欲が旺盛になる。でも、あれもこれもと欲しいものばかりを買えるほどお小遣いを持ち合わせていないし、買うからには奥様の了承をもらわないといけないときもある。そんな悩めるパパたちのために完全保存版のお買いものリストを作成! 腕時計からキャンプ道具、自転車、家電、パパ用のおもちゃまで、全239種類を集めてみた。純粋に欲しいものというのはもちろん、しっかりと家族や子供のことを考えたセレクトになっているので、ここに載っているものであれば、家族も怒らないはず!?

※『デジモノステーション』2018年11月号より抜粋。

text梶原由景
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掲載:M-ON! Press