10月17日(水)に、新垣結衣松田龍平のW主演作「獣になれない私たち」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)の第2話が放送された。劇中で涙ながらの“土下座”を披露した会社社長・勝俣役(八嶋智人)に、会計士税理士の恒星(松田龍平)が言い放った「選べない奴は選ぶ気がない」というセリフが話題だ。

【写真を見る】新垣結衣の“愛され女子”姿にファン瞬殺!「笑顔にやられた…」「完璧すぎる!」<獣になれない私たち>

“けもなれ”と呼ばれて話題の「獣になれない私たち」は、誰からも好かれているが、笑顔の裏で身も心もすり減らして生きている晶(新垣)と、毒舌の持ち主で誰のことも信用していない恒星(松田)によるラブ“かもしれない”ストーリー。クラフトビールバーで出会ったふたりが、人前で見せる顔の裏で何を思うのかをぶつけ合っていく。

第2話で恒星は、初対面の会社社長・勝俣(八嶋)から、粉飾した税務申告書に判を押してくれと頼み込まれ困惑する。(以下、ネタバレが含まれます)

プライドもどこかへ置き捨てた勝俣は、何度も土下座するほどまでに追い込まれている。必死に頭を下げる勝俣を、恒星は「俺はね、土下座するような人が一番嫌いなんですよ」と見放した。

しかし、他に頼れる人がいない勝俣は、後日再び、恒星の前に現れる。

「私には家族と会社を守る責任があるんです!」と勝俣が懇願しているところに、晶(新垣)が遭遇。「土下座して、涙ながらに訴えればなんとかなりますか」「不正をしなきゃ残せない会社なんて潰した方がいい」と冷たい態度を取る恒星を見て、晶は「そんな言い方ないと思う」と話に割り込んでくる。

晶も悔しい気持ちを飲みこんで取引先の相手に土下座した経験があり(第1話)、「土下座だって、したくてする人なんていません」と勝俣の味方につく。

しかし、恒星は「俺はね、相応な人間なんで。背負えないものは背負わないし」「同情で引き受けて裁判沙汰になっても責任取れるんですか」と大きくため息を吐く。「会社を畳む手伝いならやってもいいです」と言い残して、晶とその場を去った。

勝俣を心配し「どうするんだろ」とつぶやく晶に、恒星は「どっちか選ぶなんて簡単だろ。選べない奴は選ぶ気がないんだよ」とスパッと一言。「選びたくても選べないこともあると思う!」とムキになる晶の心は、仕事で他人の仕事までさせられてしまう自分へのストレスや、恋人・京谷(田中圭)が元彼女・朱里(黒木華)との同居をやめないことなどで、苛立っていた。

晶同様に、この恒星のセリフは視聴者の胸に響いたようだ。SNSでは「選べない奴は選ぶ気がないって極論だけど、概ね正しいと思う」「自分には選ぶ権利なんてないって思っていたり、選んでしまって背負うものが怖かったりする」「選べないって言って逃げてる人いるよね」と、各々現実の世界に置き換えてセリフを噛みしめていたようだ。

しかし、恒星は心底冷たい男というわけではなかった。改めて勝俣に不正な書類作りはできないと伝え、会社の再生方法を説明する。感謝を述べた勝俣は「でも聞いてた話と違ったな。ここに来れば、どんなブラックな処理にもハンコを押してくれるって聞いたから」と意味深なことを言って帰る。

10月24日(水)放送の第3話では、恒星の事務所に300万の札束をもった男が現れる。その大金の意味や、数年前から行方不明の兄が東京にいるらしいという謎について描かれる。冷静沈着な恒星は、どんな顔を見せるのか。

なお、放送終了後に公式Instagramで公開されたオフショットには、松田龍平八嶋智人クラフトビール店の前で肩を寄せ合う仲良しショットが。「#土下座の後 #ついに分かりあえた二人 #至福の笑顔」とハッシュタグがついているものの、よく見ると笑顔なのは八嶋だけ(笑)。松田の顔は劇中で見せた苦い表情をひきずっているようだった。(ザテレビジョン

松田龍平