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18日、信州大学は教育学部の男性准教授(40)が、研究費の執行が順調に進んでいるように見せかけるため、カラ出張で旅費を申請したり、実際の出張で宿泊費を水増ししたりすることで、研究費約283万円を不正に請求していたと発表。
准教授の行動とその動機に、ネット上では同情の声もあがっている。
■研究が順調に見えるように
「読売オンライン」によると、12~17年度にかけて合計80件の架空請求が確認されたという。
この男性准教授は09年に同校の助教になり、当初は任期付きで採用だった。その結果、成果を残さなければならないという認識が強く、またキャパシティを大きく超える業務を引き受けた結果、研究費を使い切れなくなることに。そして、余らせず確実に消化したことを示す必要があると考え、カラ出張をしたとみられている。
なお、研究室の金庫に現金が保管されており、私的使用は確認できなかったということで、不正に受け取った研究費は返還する予定だそうだ。
■呆れの声相次ぐ
この報道に対し、ネット上では呆れの声が。
・あちゃー…
・いい御身分だぜ
・大学教授にもなってなにをやってんだか
■同情の声も
しかし、任期付きでの雇用だったこと、成果を求められていたなどの背景から、ネット上では同情の声も見られることに。
・請求して受け取っただけで、使ってない。研究が進んでいることを示すための工作。ちょっと悲しい事件
・これが理由だと他にもいるんじゃないか?
・個人の問題か、制度の問題か、精査しておきたい
・用もないのに遅くまで研究室にいる人いるよね
■4分の1が「他人の評価気にする」
しらべぇ編集部では以前、「他人からの評価をひどく気にする」人について調査を実施。その結果、全体の23.4%の人が「他人から評価が気になってしまう」と回答していた。
(©ニュースサイトしらべぇ)
男性准教授もこのように周囲の評価が気になったのだろうが、彼が行なったことは決して許されない行為。しかし、一度不安定で明日が見えない仕事についた経験のある人にとっては、共感できる部分もあるのかもしれない。
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