大麻の成分THC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれるグミと大麻リキッド電子タバコ、並びに13キロあまりの大麻の花穂(バッズ)をカナダから密輸したとして、男2人が逮捕された。台湾で大麻入りのグミが押収されたのはこれが初めてで、警察では販売ルートなど引き続き捜査を進めている。『自由時報』『蘋果日報』『ETtoday新聞雲』などが報じた。

警察によれば今年9月、カナダからの郵便物にTHC成分を含む大麻グミ2袋と大麻リキッドの電子タバコ2本が入っているのが税関で発見され、当局が捜査チームを設置し調べを進めていた。逮捕されたのはカナダに留学経験のある林維屹(36歳)と林孟良(41歳)。カナダの友人に頼み大麻を郵送してもらったという。

捜査チームは荷物の受取人になっていた林維屹の交友関係などを調べ、届け先住所に住んでいることを確かめると10月9日、配達員に扮して林維屹に荷物を届け、男が受け取りのサインをしたところで身分を明かし逮捕したという。共犯者の林孟良は澎湖におり、台中に戻ったら出頭するとしていたが、台南行きの飛行機に搭乗。11日、台南空港に着いたところで警察に取り押さえられ、台中に連行された。林孟良の住居からは大麻の花穂を小分けしたティーバッグが見つかった。

調べに対し2人は容疑を認めており、新タイプの大麻製品である大麻入りグミや大麻リキッド電子タバコが台湾でどの程度受け入れられるかを探るために試しに密輸したという。また警察の捜査から逃れるため、ホテルの荷物受け取りサービスを利用したと供述。警察は12日、南投のホテルに預けられたままになっていた荷物からポップコーンのパッケージに包装された乾燥大麻花穂13キロ、4000万元(1億4500万円)相当を押収した。大麻の花穂は葉や茎よりも幻覚作用が約4倍も強く、値段も高いことから「貴族のクスリ」と呼ばれているそうだ。

カナダでは17日から娯楽用大麻の使用が合法化された。新しいタイプの大麻製品が次々と出てくると考えられ、警察では引き続き捜査を行うとしている。

画像は『中時電子報 2018年10月16日付「國際郵包走私大麻軟糖 檢警調截市值4000萬元大麻花」(王文吉翻攝)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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