性差別や偏見を飛び越えてトップライダーに仲間入り
レティシア・ブフォーニはいつも男子に囲まれているが、彼女は男性社会と言えるスケートボードシーンにフェミニンなタッチを加えることに成功している。
スケートボードシーンにその名を轟かせるPlan B初の女子プロスケーターで、NIKEと契約しているトップアスリートのひとり、The Berrics『Push』プロジェクト初の女子スケーター、SLS Super Crown Championshipを制した初の女子スケーター、Red Bull Hart Lines初の女子スケーターでもある彼女は、女子スケーターの目の前に広がる景色を変えている。
このような実績を誇るレティシアは、インターナショナルスケートシーンの重要人物のひとりと言ってしまって良いだろう。それまでの長い道のりの中で、数多くの障壁を取り払ってきた彼女だが、本人は疲れを一切感じていない。なぜなら、やるべきことを続けてきただけだからだ。
以下にレティシアの最新インタビューを紹介する。
© MIKE BLABAC/RED BULL CONTENT POOL
-男性支配のスケートシーンでの活動を振り返ってもらえますか?
始めた頃は父親から心配されていたわ。父親は、スケートシーンは男性的過ぎると思っていたの。でも、わたしはライディングを続けたいという強い意志を持っていた。だから、最終的にはわたしの考えを尊重してくれたわ。
スケートパークやストリートでもそうだった。最初は男子の中に女子が混じっているのはおかしいとみんなが思っていた。でも、みんな慣れていったわ。いくつかの成功を手にしたのも助けになったと思う。
© CHAZ MILEY
-性別が理由で見下されたことはありましたか?
ありがたいことに一度もないわ。小さな頃からライディングをしていたから、早い段階で受け容れてもらえたの。周りからは努力を続けて成長しろと励ましてもらえた。
-性差別を気にせず努力を続けてきたはずですが、何か秘訣はあるのでしょうか?気になる時はありませんでしたか?
そういう部分に一切時間を割かなかった。スケートボードだけに集中してきたわ。成長すること、新しいトリックを学ぶこと、楽しむこと。これだけを意識していた。
ANTHONY ACOSTA/RED BULL CONTENT POOL
-自分の意見を自由に言える環境にいると思いますか?
いると思う。ずっと自由を感じてきたし、自分を表現するチャンスにも恵まれた。だから、わたしは今の立場になれたんだと思う。
-あなたの活躍を見て、男子スケーターが女子スケーターを以前よりリスペクトするようになると思いますか?
そう思うわ。少なくともわたしの周りの男子スケーターはそう言ってる。
© PABLO VAZ
-スケートボードを始めたい女の子に何かアドバイスはありますか?
失敗を恐れずにライディングを続けて欲しいわ。もし失敗しても立ち上がって続けて。自由に楽しくスケートボードに取り組んで。誰かに「スケートボードは女性のためのものじゃない」と言われたら、レティシア・ブフォーニって人がいるから相談して(笑)
Written by Maíra Pabst
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