明治安田生命J2リーグ第38節、京都サンガF.C.vsアルビレックス新潟が20日に西京極で行われ、アウェイの新潟が2-0で勝利した。

▽シーズン終盤戦でようやく復調気配を見せる19位の京都(勝ち点37)と、16位の新潟(勝ち点46)によるボトムハーフの一戦。共に[4-4-2]の布陣を採用し、サイドや前線への縦パスとシンプルな形で攻め合う両チーム。互いに中盤で潰し合う展開が目立つ中、ホームの京都は闘莉王らの高さを生かしたセットプレーで幾度かチャンスを作りかけるが、シュートが相手GKの正面を突くなど決め切れない。対する新潟はカウンターから幾度か相手ゴールに迫るも、こちらも決め手を欠き前半はゴールレスで終了した。

▽迎えた後半、セットプレーから早い時間帯にスコアが動く。50分、相手陣内左サイドでFKを得た新潟はゴール前にクロスを入れると、相手DFのクリアに反応したボックス左フリーの田中達也が頭で丁寧に折り返す。これをゴール前にフリーで走り込んだカウエが頭で右隅に流し込んだ。

▽ホームで先制を許した京都は小屋松に代えてジュニーニョを58分に投入。すると、59分には岩崎の浮き球のクロスに反応した闘莉王が手前で潰れてカイオにシュートチャンスもここはミートし切れない。さらに直後の63分には左サイドの岩崎の鋭いカットインからのラストパスに反応したジュニーニョがボックス左で右足を振り抜くが、ここは相手DFの好ブロックに遭う。

▽一方、守勢が続く新潟はターレス、高木、矢野と前線の選手を入れ替えて全体の運動量を増やしつつ追加点を狙う。だが、押し込まれる展開からなかなか脱することができない。77分には闘莉王の落としからジュニーニョに決定的なシュートを許すが、ここはクロスバーに救われる。

▽その後も闘莉王やレンゾ・ロペスらを目がけたロングボールに苦しむ新潟だったが、粘り強い守備で最後のところで身体を張り続ける。すると、試合終了間際の93分にはロングカウンターで相手陣内をドリブルで突破した戸嶋が相手DFに寄せられながらもボックス右から見事なシュートを左隅へ流し込み、圧巻の個人技で試合を決める追加点を奪い切った。そして、敵地で京都を2-0で破った新潟は無敗記録を8試合に更新すると共に4節を残してのJ2残留を決めた。

明治安田生命J2リーグ第38節

▽10/20(土)
京都サンガF.C. 0-2 アルビレックス新潟

▽10/21(日)
《13:00》
モンテディオ山形 vs アビスパ福岡
《14:00》
松本山雅FC vs FC岐阜
東京ヴェルディ vs 徳島ヴォルティス
水戸ホーリーホック vs ロアッソ熊本
カマタマーレ讃岐 vs レノファ山口
横浜FC vs 大宮アルディージャ
栃木SC vs ヴァンフォーレ甲府
《15:00》
ジェフユナイテッド千葉 vs 大分トリニータ
《16:00》
ファジアーノ岡山 vs FC町田セルビア

▽10/19(金)
ツエーゲン金沢 0-0 愛媛FC