リバプールイングランド代表のレジェンドであるジェイミー・キャラガー氏は、現在マンチェスター・ユナイテッドで苦しむチリ代表FWアレクシス・サンチェスと、リバプール時代の元同僚でサガン鳥栖プレーする元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスの姿を重ねているようだ。同氏がイギリス『テレグラフ』の連載コラムで触れている。

▽今年1月に物議を醸す形でアーセナルからユナイテッドに加入したサンチェス。しかし、プレミアリーグ最高給に見合う活躍を披露できず。迎えた今シーズンは捲土重来のシーズンと位置付けていたものの、ここまで公式戦7試合でわずかに1ゴールと引き続き精彩を欠いている。

▽そのサンチェスに関してキャラガー氏は、かつての同僚であるトーレスの姿を重ねているようだ。リバプールのエースストライカーとして3シーズン半に渡って活躍したトーレスは2011年1月にチェルシーへ電撃移籍。だが、ロンドンではまるで別人かのようにパフォーマンスを落とし、在籍期間に1度もリーグ戦での二桁ゴールを記録することができなかった。

サンチェスのベストイヤーはすでに過ぎ去った」

「彼のマンチェスター・ユナイテッドでの姿はチェルシー時代のフェルナンド・トーレスに重なる」

「彼らのゴールへの渇望や彼らの勝利の可能性は爆発的なものだ。さらに彼らは常にクラブと代表のすべての試合でプレーすることを望み、断固とした決断力を持たない指揮官はその要求に抵抗できず、彼らを可能な限りプレーさせてしまう」

「同時に彼らのようなスタープレーヤーはファンやメディアからも求められ、十分に休息することができない」

「多くの試合を戦えば、それだけケガも増えるし、ディフェンダーや中盤のプレーヤーに比べて彼らの消耗は非常に激しい」

「私はそのことをトーレスを通じて理解した。彼は確かに世界最高クラスに上り詰めたが、その後に爆発的なスピードを失った。そして、それは決して戻って来なかった」

「私はその歴史が今度はサンチェスというプレーヤーで繰り返されると思っている。彼はその足にあまりにもマイレージ(負担)を溜めているように見える」

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