リバプールマンチェスター・シティが激突した第8節。白熱の首位攻防戦は互いに慎重な試合運びを見せ90分間でスコアが動くことなくドロー決着となった。一方で、その他の上位陣は軒並み勝利を収め、現在勝ち点「20」でシティ、リバプールチェルシーが並ぶ三つ巴状態。さらにその下には勝ち点差「2」アーセナルトッテナムがトップを虎視眈々と狙っている。

▽そんな中迎える第9節は、チェルシーマンチェスター・ユナイテッドによるビッグマッチが行われる。未だ無敗のチェルシーに対して、すでに3敗のユナイテッド指揮官ジョゼ・モウリーニョが窮地に立たされている。前節ニューカッスル相手に2点を先攻されながらも、後半怒涛の3得点で逆転勝利を手にし何とか首の皮一枚繋げたが、追い打ちをかけるかのように今節の相手は絶好調チェルシー。マウリツィオ・サッリ新監督のもと変貌を遂げた青い獅子と、これ以上醜態は見せられない赤い悪魔プライドをかけて激突する。

▽今季公式戦未だ負けなしのチェルシーは前節はサウサンプトンを3-0で粉砕。エースのアザールリーグ戦ここまで7ゴールで得点ランクトップに立つなど、チームの好調ぶりと共に選手も生き生きとしている様子だ。リーグ戦8試合無敗を維持するチェルシーだが、このユナイテッド戦で負けなければクラブ史上3度目の9戦無敗となる。これまでにその記録を達成した2005-06、14-15シーズンはともにリーグ優勝を果たしており非常に縁起のいい記録だ。

▽ユナイテッドは相手が誰であろうと勝つしかない。前節公式戦5試合ぶりの勝利を取り戻したものの、依然モウリーニョ監督の風当たりは強い。ここでチェルシーを下すことができれば向かい風は弱まるだろうが、いかんせんここ数シーズンのスタンフォードブリッジでの対戦は分が悪い。12-13シーズンを最後に、ここ6試合は1分け5敗と完全に苦手としているが果たして。

リバプールはハダースフィールドと対戦。ここ4試合のビッグクラブとの連戦から一息つけると思いきや、インターナショナルマッチウィークサラーやマネ、ナビ・ケイタにファン・ダイクら主力が負傷する事態に陥っている。それでも、ハダースフィールド戦ここ12試合で9勝3分け。さらにその直近7試合では無失点に抑えており、リバプールの有利には変わりない。

▽公式戦9連勝中のアーセナルはホームにレスター・シティを迎え撃つ。中断期間中にパパスタソプーロスが負傷も、エジル、ウェルベックナイルズが練習に復帰。ほぼベストメンバーで臨むことができる。さらに、リーグ戦ではホームでのレスター戦12試合で11勝1分けとすこぶる良い成績を残している。一方でレスターはここ7度のロンドン遠征は3分け4敗。データ上ではアーセナルが圧倒的有利だが。

トッテナムはウェストハムとのロンドンダービーに臨む。これまで多くの主力を欠いていたトッテナムだが、エリクセンとデンベレの復帰が濃厚に。デレ・アリとローズはまだ離脱中だが、リーグ4連勝に向けて明るい報告となった。また、プレミアでのロンドンダービーでは現在4連勝中。さらにケインはウェストハム戦ここ7試合で7ゴールを挙げお得意様としている。

▽そのほか、吉田所属のサウサンプトンはアウェイでボーンマスと対戦。公式戦ここ6試合で3勝2分け1敗と悪くない相手だ。ホームでブライトンと対戦するニューカッスルは前節のユナイテッド戦で武藤がプレミア初先発&初得点を記録。連続ゴールが期待される今節、今季初勝利を目指す。



プレミアリーグ第9節
▽10/20(土)
《20:30》
チェルシー vs マンチェスター・ユナイテッド
《23:00》
ウェストハム vs トッテナム
ニューカッスル vs ブライトン
マンチェスター・シティ vs バーンリー
ウォルバーハンプトン vs ワトフォード
ボーンマス vs サウサンプトン
カーディフ vs フルアム
《25:30》
ダースフィールド vs リバプール

▽10/21(日)
《24:00》
エバートン vs クリスタル・パレス

▽10/22(月)
《28:00》
アーセナル vs レスター・シティ

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