明治安田生命J1リーグ第30節の浦和レッズvs鹿島アントラーズが、20日に埼玉スタジアム2002で行われ、3-1で浦和が勝利した。

▽ここまで11勝9分け9敗で7位に位置する浦和(勝ち点42)と、13勝7分け9敗で3位につける鹿島(勝ち点46)が激突した。前節のベガルタ仙台戦を1-1で引き分けて連勝が3でストップしたものの、4戦無敗中の浦和は、その一戦から先発メンバーを1人のみ変更。U-19日本代表に招集されている橋岡に代えて森脇を起用した。

▽一方、前節の川崎フロンターレ戦をゴールレスドローで終え、代表ウィーク中に行われたYBCルヴァンカップ準決勝で横浜F・マリノス(第1戦:1-2●、第2戦:2-2△)に敗れた鹿島は、川崎F戦から先発メンバーを5人変更。犬飼、三竿健斗、鈴木らに代えて昌子、小笠原、土居らを起用した。昌子は13試合ぶりリーグ戦先発となった。

AFCチャンピオンズリーグ出場を目指す両者の直接対決。試合はホームの浦和ペースで試合が進む。2分、ボックス左手前の宇賀神のクロスをファーサイドの興梠が胸トラップからポストプレー。最後はボックス手前中央やや右の森脇が走り込み、左足でシュートを放つが、ゴール上へと外れた。

▽良い立ち上がりを見せる浦和は10分、柏木のパスをボックス右で受けた長澤が武藤とのパス交換で切れ込み、左足シュート。これはGKクォン・スンテに弾かれる。さらに13分、今度は武藤が長澤とのワンツーでボックス右に侵攻して右足でシュートを放つが、わずかにゴール上へと外れてしまい、先制点とはならない。

▽立ち上がりこそ浦和に押し込まれた鹿島だが、前半半ばに差し掛かると押し返し始める。しかし、浦和の集中したディフェンスの前にゴールを脅かすことはできない。

▽それでも鹿島は38分、浦和の一瞬の隙を見逃さず先制点を奪う。ボックス手前のセルジーニョがボックス左外へパス。これを山本がクロスを送ると、ポッカリと空いたファーサイドのスペースに走り込んだ西が浮き球をダイレクトで右足を合わせる。低弾道のシュートがゴール左へと突き刺さり、アウェイの鹿島が先制に成功する。

▽後半に入ると、1点を追いかける浦和は反撃に転じる。52分、ボックス左手前でパスを受けた興梠が巧みなターンからクロスを供給。中央にポジションをとっていた武藤のヘディングはミートしなかったが、ファーサイドに流れたボールを宇賀神ボレーシュート。しかし、シュートはGKクォン・スンテの正面に飛んでしまい、絶好のチャンスをフイにしていしまう。

▽それでも浦和は直後の左CK、キッカーの柏木が左足でニアサイドにボールを送ると、走り込んだ岩波がヘディングシュート。これがゴールへ吸い込まれて、スコアが1-1と振り出しに戻る。

▽セットプレーから同点に追いついた浦和はさらに60分、宇賀神のパスをボックス手前で受けた武藤が寄せてきた相手DFをかわして反転。ボックス手前やや左から左足を思い切りよく振り抜いてゴール右隅へと突き刺し、逆転ゴールを奪った。

▽試合をひっくり返された鹿島は62分、小笠原に代えて鈴木を投入。攻撃の活性化を図る。すると75分、永木の右CKを途中出場の鈴木がヘディングシュート。しかし、これが右ポストに直撃してしまい、同点ゴールとはならない。

▽その後も攻勢を続ける鹿島。86分には敵陣中央左でFKを獲得し、キッカーの永木のクロスを西が合わせたが、枠を捉えきれず。すると、逆に浦和が後半アディショナルタイムアンドリュー・ナバウトからパスを受けた武藤がドリブルで持ち上がり、ボックス内に侵攻。最後は右足を振り抜いてゴールネットを揺らし、追加点を奪って試合終了。

▽鹿島に3-1で勝利した浦和が5戦無敗で5位に浮上した。一方の鹿島は、5試合ぶりの黒星で暫定4位に転落している。

サムネイル画像