格下レバンテに敗れて公式戦5試合未勝利 贔屓紙も悲壮感「悲惨な運勢だ」

 レアル・マドリードは現地時間20日に行われたリーガ・エスパニョーラ第9節レバンテ戦で1-2の敗戦を喫し、直近の公式戦5試合を4敗1分けという大不振に陥っている。8時間を超える連続ノーゴールを含めてフレン・ロペテギ監督には逆風が強まっており、スペインの贔屓紙「マルカ」も孤立無援とする始末。それでも指揮官は試合後、「私の仕事は最後のことだ」と、指導者としてファイティングポーズを崩していない。

 試合は前半6分にフランス代表DFラファエルヴァランのバックパスをかっさらわれて先制を許すと、同11分にはヴァランのハンドがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によってペナルティーエリア内と判断されてPKの判定。これで2点差とされると、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現ユベントス)が去った前線は決定機を決めきれず。後半27分にDFマルセロが一矢を報いたものの、またしても敗戦を喫した。

 ピッチ上の選手のミスに、ビデオ判定。同紙は「誰もがロペテギを助けてくれていない。選手も、VARも、そしてレアル・マドリードのファンすらも」とのタイトルでロペテギ監督への同情を認めつつも「彼は悲惨な運勢だ」と“負け運”が染みついていると指摘している。

 それでも、指揮官はまだ崩れ落ちようとはしていない。衛星放送「ビーイン・スポーツ」でのインタビューでこう答えている。

「選手は罰を受けるべきではない。我々にはCLがあり、そこで挽回する必要がある」

「私の仕事? それは今、私の心の中にある最後のものだ。火曜日には非常に重要な試合(UEFAチャンピオンズリーグのヴィクトリア・プルゼン戦)があり、そのために選手を鼓舞しなければならない。選手は罰を受けるべきではない。我々にはCLがあり、そこで挽回する必要がある」

 スペイン代表でロシアワールドカップを率いる資格を投げうってまで、銀河系軍団の指導者となったロペテギ監督。もしもCLで再び失態を犯すようなことになれば、現地時間28日に控える宿敵バルセロナとのエル・クラシコの指揮すら叶わない前代未聞の解任劇が起こってもおかしくない。(Football ZONE web編集部)

レアル・マドリードのロペテギ監督【写真:Getty Images】