10月19日に放送された「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)で、認知症患者と家族に密着。スタジオゲストのムロツヨシが「皆さんの受け入れての行動が」と支え合う家族に感心する場面があった。

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金スマ「気になる病」として、若年性アルツハイマー型認知症をテーマにした今回の放送。

番組で取り上げるのはこれで4回目となる。過去の放送の中で、反響が大きかったという一家に密着した。

男性は発症から10年経過するも病状の進行は遅く、普通に日常生活を送っていた。環境によって病の進行がゆっくりになることもあり、家族の接し方もポイントだという。

認知症の発症原因について順天堂医院認知症疾患医療センター長の新井平伊教授は「睡眠不足になると結果的にアルツハイマー病になるという流れが一番のリスクとしてある」と説明した。

今回番組では、2年ぶりに同一家を訪問。最近、夫の様子が変わったと話す妻は「最近会話が通じてないかな」と明かした。

4年前は自分のことを覚えていてほしいと涙していたが「忘れるのが当たり前になってきたら悩まなくなっちゃうじゃない」と夫の認知症を受け入れていた。

夫が間違った行動をしても叱ることなく、会話を続ける姿があった。

VTRを受けて中居は「進行具合によって周りにいる家族の受け入れが、柔軟性が問われるなって思いますね」とコメント。

ゲストのムロツヨシも「周りの家族の皆さんの受け入れての行動が、しっかり動揺とか絶対に表に出さず行動(していた)」と間違った行動を叱らなかった妻の行動について感心していた。

中居が「『これ違うでしょ!』って言っていいものなんですか?」と聞くと、新井教授は「言わない方がいい」と回答。

「必死になって何かしようと思って、ご本人はこれだと思って解決して行動しているので、そこにそう言われると全面否定されちゃうような形になる」と解説。

「僕らが考える、認めてもらいたいレパートリーとちょっと違うんですね」と中居は明かした。

認知症だからと特別扱いしないこと、周囲に病を打ち明けて助けを借りるなど、日常生活での工夫を紹介。そうすることで、本人も病気を意識せずストレスが少ないという。

「人間としての神髄は認知症になっても失われない」と新井医師。中居も「これだけ言ってもやってもなかなか応えてくれないことに…マイナスポイントにしていかないことですね」とまとめた。

SNS上では「患者がたくさんいる病棟はもっと大変」「勉強になる放送だった」「自分には関係ないと思ってたけど、身近な病気だった」などさまざまな反響が寄せられていた。「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」は毎週金曜夜8時57分から放送。(ザテレビジョン

「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」で若年性アルツハイマーを特集