漫画「好きなものはいつまでも好きでいていい話」が、SNS上で話題となっています。特撮ドラマが好きな母親が、いつものようにドラマを見ていると、息子から「幼稚園生の男の子が見るものだ」と指摘され…という内容で、「泣きそうになった」「好きなものを好きと言えるのは大事」「素敵なお母様」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

趣味を否定しない母に影響された

 この漫画を描いたのは、なきりエーコさん(ペンネーム)です。ブロガーをしながら、漫画やイラストを描く仕事をしています。現在、2人のお子さんがいます。

Q.なぜこのテーマを漫画にしたのでしょうか。

なきりさん「漫画でも描きましたが、息子との会話がきっかけです。息子のように考える子は多いのではないかと思い、描いてみました」

Q.幼少期のなきりさんは、どんな子どもでしたか。

なきりさん「今とは違い、外遊びが大好きな子でした。女の子より男の子と戦いごっこやミニ四駆ビックリマンシールなどで遊んでいました。この頃からオタク気質だったのかなと思います」

Q.お母様の接し方や考え方がとても素敵だと感じました。他にも同じ考えの方はいらっしゃいましたか。

なきりさん「母以外はいなかったです。父は放任主義だったほか、近い親戚は私に対して偏見を持っていました。母だけが私の支えでした。母は否定されないことの喜びを教えてくれたので、影響は大きいです。物事に否定的な部分から入らないようになりました」

Q.なきりさんが現在、お子さんと接する際に意識していることはありますか。

なきりさん「『男の子だから』『女の子だから』と言わないようにしています。娘はプリキュアが好きですが戦隊も大好きです。今度、一緒に戦隊ショーを見に行く予定です」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

なきりさん「実体験に関する意見が多いです。また、母へのラブコールが多く、うれしいです。驚くほど否定的な意見がなく、皆さんも同じことを考えていたんだと思います」

報道チーム

漫画「好きなものはいつまでも好きでいていい話」のカット=なきりエーコ(@nakiri_aik)さん提供