若い女性と密かに楽しみたいがために既婚者でありながらマッチングサイトに登録すると、やはりこのようなしっぺ返しが起こってしまうのか。このほど英スコットランドで2年ほど前に起こった恐喝事件についての裁判が行われ、当時10代だった加害者の少女が、恐喝相手の被害者男性への返金を命じられた。『The Scottish Sun』『Daily Record』などが伝えている。

「魅力的な女性を探しているシュガーダディ(男性)と、成功した男性を探しているシュガーベイビー(女性)の上質な出会いを応援するマッチングサイト」として最近日本でも運営されている「シュガーダディ」は、欧米でも密かに人気のようだ。しかし、名前が異なるだけのいわば出会い系サイトであるため、いつ危険が身に降りかかって来るかはわからない。このほど英スコットランドで2016年に起こった恐喝事件の裁判が行われ、内容が明らかになった。

当時17歳だったアイリン・アイアンサイド(20歳)は、シュガーダディのサイト『Seeking Arrangement.com』を通して、スコットランド人の著名な実業家と知り合った。複数の場所でデートを重ねていた2人だったが、既婚者である男性は、アイリンに複数にわたり金銭を要求されていた。その中には、引っ越し先の新しい家の室内装飾費用として渡した1,200ポンド(約18万円)も含まれていた。

現金を渡す見返りを求めることは当然だと思ったのか、男性はアイリンの裸の胸を写真撮影し、「要求に応じなければこの画像を公にする」とアイリンを脅した。しかし、アイリンはこの脅迫を逆手に取り「550ポンド(約81,000円)を口座に振り込まなければ、あんたの素性をメディアに暴露する」と恐喝し、男性からお金を受け取った。その後、男性は警察に通報しアイリンの恐喝が明るみに出たわけだが、この男性は身元が公表されないようにと高等裁判所の裁判所命令を取得しており、今回のメディアによる報道でも男性の情報が公表されることは一切なかった。

一方、アイリンは2016年11月25日~29日に男性に対し恐喝に及んだ犯行を認めたため、ダンディの州裁判所は男性への550ポンドの返金命令を下した。アイリンの弁護人は「2人には性的関係はなかったが胸の写真を撮られたことで被告は脅しと侮辱を受けた。被告はあくまでも友人関係を求めてサイトにアクセスした」と述べている。

恐喝事件として裁判になるほどの事態に発展しながらも、身元が一切公にならなかったことでこの男性は仕事やプライベートも安全に保たれたのであろうが、どっちもどっちと言える今回の事件は、ひょっとするとシュガーダディのサイト会員のほんの氷山の一角といえるのかもしれない。

画像は『The Scottish Sun 2018年10月17日付「‘SUGAR BABY’ SHAME Aberdeen teen extorted cash from Scots businessman on ‘sugar daddy’ site and said she’d expose him as ‘love rat’ after he ‘took pics of her breasts’」(IMAGE: KINGDOM NEWS AGENCY)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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