明治安田生命J1リーグ第30節のV・ファーレン長崎vsジュビロ磐田が、21日にトランスコスモススタジアム長崎で行われ、ゴールレスドローに終わった。

▽現時点で8勝4分け17敗で最下位に沈む長崎(勝ち点28)と、8勝9分け11敗で17位に位置する磐田が激突した。前節のヴィッセル神戸戦を1-1で引き分けた長崎は、その一戦から先発メンバーを2人変更。大本に代えて中村慶太を起用した。また、試合前に発表されたスタメンではGK徳重が先発だったが、アクシデントにより急遽GK増田が先発に名を連ねた。

▽一方、前節清水エスパルスとの静岡ダービーで1-5の大敗を喫した磐田は、その一戦から先発メンバーを2人変更。森下と大久保に代えて山田と松浦を起用した。

▽残留への希望を見出したい長崎と、迫る降格危機から一歩脱出したい磐田の残留争い直接対決。試合は両者立ち上がりから積極的に敵陣へと攻め込もうとするが、うまくフィニッシュまではつなげられず。そんな中、長崎は14分に、飯尾のクロスに田上がボレーで合わせるも、大井の体を張ったブロックに阻まれる。こぼれ球に澤田が反応したが、今度は高橋に防がれた。

▽前半終盤に差し掛かると、最下位・長崎に決定機。35分、後方からのロングボールにファンマが反応する。ボックス右手前で収め、飛び出したGKカミンスキーと一対一を迎えたが、右足のシュートはカミンスキーに阻まれ、先制のチャンスを逃してしまう。

▽後半に入ると、残留へポイントロスが避けられない長崎がセットプレーからチャンスを迎える。54分、中村慶太の右CKにゴール前で黒木がヘディング。しかし、シュートは枠を捉えきれず。

▽対する磐田も反撃。55分、左サイドでボールを持った松浦がドリブルで切れ込み、田口とのワンツーでゴール前左へ。GK増田を引き付けて中央へ折り返したが、味方と合わず決めきることができない。

▽後半立ち上がりが経過すると、両者徐々にゴール前への侵攻回数が増加。磐田は75分、右サイドでパスを受けた山田が左足でゴール前にクロスを送る。川又が頭で合わせるも、ボールはゴールの上へ。

▽なかなかゴールが奪えない磐田は終盤攻勢を強めて長崎ゴールに襲い掛かる。86分、山田の右CKから小川航基がオーバヘッド、さらに大井健太郎がヘディングでゴールを狙うが、GK増田の好守もあり、ゴールネットを揺らすことができない。後半アディショナルタイムには長崎がパワープレーを仕掛けたが、最後まで両者にゴールは生まれず。

▽結局試合はゴールレスで試合終了。最下位・長崎は勝ち点1を積み上げたが、残留争いのライバルである磐田との勝ち点差を縮められず。一方の磐田は、15位に浮上して降格圏内を脱出している。

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