パートナーエージェントは10月16日、「ナシ婚」の調査結果を発表した。調査は今年9月にネット上で実施し、20~39歳男女1875人から回答を得た。

結婚式も披露宴もしない「ナシ婚」を選ぶカップルが増えていることについて、意見を聞いたところ、26.8%が「式と披露宴の両方、またはそのどちらかだけでもした方がいい」と回答。一方で、33%「式も披露宴もしなくていいと思う」と回答した。

また、「自分自身は式や披露宴をしたいか」を聞くと、46.6%が「したい」と答えた。「したいと思わない」と答えた21.7%しかいなかった。「ナシ婚」を容認しつつも、自分は式や披露宴をしたい思っている人が多いことがうかがえる。

「そのお金を別のことに使いたいから」という人も多数


結婚式の形も時代と共に変化しています

続いて、男性の57.4%、女性の56.8%が「式や披露宴は正直なところ面倒に感じる」と回答。「式や披露宴を行う上で、あまり好ましくないと思うこと、必要ないと思うこと」を聞くと、最も多かったのは「費用がかかり過ぎること」(70.8%)で、以降「準備に時間や労力がかかること」(49%)だった。

「式も披露宴もしたいと思わない」と答えた人に、その理由を聞くと、半数以上から「そのお金を別のことに使いたいから」(53.1%)、「式や披露宴に魅力を感じないから」(52.2%)との声が挙がった。

「経済的な事情で」(36.1%)は5位で、「お金がないから」という理由よりも「そのお金をもっと別のことに使いたい」と感じている人が多いようだ。

「式も披露宴もしたいと思わない」と答えた人に、「やりたくないとは思っていても、実際には式や披露宴を行うと思うか」を聞くと、男性30.6%、女性48.9%が、「式も披露宴も行わないと思う」と答えた。

「結婚相手が望めば」と回答した男性は45%で、花嫁が希望すれば実施する人が多い。また、「お金があれば」と答えたのは全体で18.6%に過ぎなかった。

男性の6割「式や披露宴は花婿よりも花嫁のためにある」

「ナシ婚カップルが増えていることについてどう思うか」をあらためて男女別に聞くと、男性の31.3%、女性の34.8%が「式も披露宴もしなくていいと思う」と答えた。

「自分自身は、式も披露宴もしたいと思わない」と答えた男性は21.2%、女性は22.2%で男性よりも女性の方が1ポイント多かった。「式や披露宴をしたい」と半数以上の女性が回答している一方で、「したいと思わない」女性が2割いた。

男性の72.1%が「式や披露宴を行うかどうか、どんな内容にするかは相手の意見に合わせたい」と回答し、また61.7%が「式や披露宴は花婿よりも花嫁のためにあると思う」と答えた結果から、男性の方が女性の意向に合わせる傾向だという事がうかがえる。

また、女性の55.9%は「式や披露宴は両親や親族のためにあると思う」と回答し、男性は結婚式を「花嫁のため」、女性は「両親や親族のため」と考えるという相違があるようだ。